2020年05月07日(木)

漢方jp ライブ配信 [漢方薬]

新見正則先生の【漢方jp】、いろんな情報満載で勉強になる。
私が必死に聴いているのは松田邦夫先生のご講演。
漢方実践臨床講座、
類聚方広義
勿誤薬室方函口訣
傷寒論に続いて、今は金匱要略。
3時間の10回シリーズ。
古典は苦手で、何度もめげそうになる。
何とか続けられるのは、ランニングしながら聴けること。
ただ、金匱要略になって遅れ気味。
もう4回目が配信されているのに、やっと1回目が終了したところ。
頑張らなくては....。

いっぽう【漢方jp you tube】は10-30分の短い時間で気軽に聴ける。
新見先生がとても簡単に説明してくださる。
最近はとっても頻繁に更新して下さっている。
お話しにいつも惹きこまれる。お子さんのころ、吃音があったとは信じられない。そのせいで、人のまえで話されるのがとても苦手だったそう。だけど、お母さまがそれを全く気になさらなかったことを感謝されていた。また吃音のことについても漢方JPの中でこちらにアップされている。

そして、最近はライブ配信まで。
テストライブ配信は5/5の21時からだった。
色々トラブルがあって9分遅れ。
それでも新見先生の話は漢方薬だけでなく色々面白い。

今後は毎週金曜日21時からライブ配信されるらしい。
チャットでどんどん質問もできる。
新見先生は、いっぱい質問されてどんどん答えるのが楽しくでお好きなよう。
医療従事者でなく一般の方も視聴できるので、ご興味のあるかたは是非。
次回は5月8日夜21時から

Posted by さかざきひろみ at 19時52分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2020年04月28日(火)

こころにも漢方 [漢方薬]

ずっとお家で、ママもお子さんもだんだん心が疲れてくる。
お子さんも、イライラしたり、不安がったり、他にも赤ちゃんがえりしている、怖い夢をみて泣いているなど。
ママは胸がつまる、ドキドキする、心配で心配で不安など。
さすがに、私は精神安定剤を処方できない。
そんな時、漢方薬でよければとお話ししている。
特にお子さんにはいいかもしれない。

お子さんの場合

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72甘麦大棗湯の処方のキーワードは不安、泣き虫、あくび。
構成生薬は小麦、大棗、甘草ですべてが食品からできている。脳内のセロトニンを増やし心を落ち着かせてくれる。味もとても飲みやすい。パニック発作にも有効。
54抑肝散は、まさに名前どおりに肝の虫、イライラを抑えてくれる。怒りがある、キーキー泣く場合に有効
83抑肝散加陳皮半夏は抑肝散に胃腸機能を整える陳皮と半夏が加わっている。抑肝散よりちょっと虚弱タイプ、食が細いタイプにいい。
99小建中湯は小児の聖薬といわれるほど、お子さんにとっても良いくすり。消化管を温めて、胃腸機能を回復させ、こころとからだの緊張をとってくれる。しかも風邪をひきにくくなる。うちの孫っぴも大好き。

大人の方の場合

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137加味帰脾湯は心の参耆剤ともいわれる。朝鮮人参と黄耆が含まれているので、身体も元気にしてくれる。心配すぎて体が弱って眠れない人にはぴったり。
㉔加味逍遥散は、気のめぐりと血のめぐりをよくしてくれる。生理前のイライラ、肩こり、便秘なんかにもいい。ストレスがいっぱいの方にぴったり。
O半夏厚朴湯も気のめぐりをよくしてくれる。気の流れがどこかで停滞したときに、それを回復させてくれる。今のどや胸が詰まると訴える方が多い。のどが詰まる感じがして、咳チックになっているお子さんにも有効
K柴胡加竜骨牡蛎湯はストレスが強く動悸がする。でもそのストレスにたちむかって頑張っているタイプ。
㉖桂枝竜骨牡蛎湯も、動悸が強い、怖い夢をみて眠れない場合にいい。こちらはKと違って、ストレスにたちむかう体力も気力もない場合。

漢方薬はいろんな場面で役に立つ。
こころに有効な漢方薬には、上記以外にもほんとにいっぱいある。
うまくいったら心もおちつく。
心が弱っていると身体も弱ってしまう。
まさに、心身一如。今の時期、大変だけど、心も身体も元気にして乗り切っていきたい。

Posted by さかざきひろみ at 16時42分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年04月12日(日)

漢方薬も [漢方薬]

日本感染症学会のHPに金沢大学附属病院漢方医学科 小川 恵子先生が「COVID-19感染症に対する漢方治療の考え方」をアップされた。
そこには予防的処方と重症度別治療について記載されている。

予防的処方は
㊶補中益気湯または㊽十全大補湯
使い分けは、貧血がある方は㊽十全大補湯だが、ほとんど㊶補中益気湯でいいかと思う。
どちらも、身体を元気にして免疫力をあげてくれる。もちろん、他の感染症予防にもなる。
実は、うちのスタッフにも補中益気湯を内服するようにすすめて、もちろん私も飲むようになった。

重症度別治療は、専門的になって難しい。私が治療することはまずないのだが、軽症から重症まで広くカバーするのが、清肺排毒湯。肺を清めて、毒を排除するといういかにも効きそうな名前。
これはエキス剤にないのだが、
55麻杏甘石湯+115胃苓湯+109小柴胡湯加桔梗石膏でほぼ同じものを作れるらしい。

ただ、コロナの治療と考えると難しいし罹ってしまうと今は入院になってしまう。
まずは予防に㊶補中益気湯を飲んでおく。
かぜをひいたかも(東洋医学では邪がはいったかもという)と思ったときに、体質にあった薬。
どの風邪のウイルスも同じでよい。
元気な大人は@葛根湯、子どもは㉗麻黄湯、体力のない大人は127麻黄附子細辛湯。

私の場合は、柴葛解肌湯。
これもエキス剤にはないので、@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏でOK。1918年スペイン風邪で大変だったときに、柴葛解肌湯を飲んで多くの方は助かった。

もちろん漢方薬以外にも、高濃度ビタミンCやビタミンDなんかもいいかもしれない。
でも、なんといっても、十分な睡眠、バランスのとれた食事、運動が大切だと思う。
そして今一番重要なのは 「stay home」
お家にいよう!

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

Posted by さかざきひろみ at 16時52分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 6 )

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