さかざKIDSブログ

2007年11月25日(日)

すでに年末?? [診療]

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 昨日は大変忙しく、土曜日半日で約120名の来院があり、年末なみでした。いったい、周りで何が起こっているのかわかりませんが、いっぱい病気が流行っていることは確かです。

 毎年この時期に流行する嘔吐下痢症も大流行です。皆、ロタウイルスが陰性なのでノロウイルスの可能性が高そうですね。
 
 嘔吐下痢がひどく脱水症状になっているときは点滴が一番です。比較的元気で、点滴が必要ない場合も多いのですが、どちらにしろ、口からの水分補給がとても大切なのです。

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嘔吐したり下痢したりすると水分以外に体の大切な電解質がたくさん失われますので、お茶や水よりアクアライトなどのイオン飲料がよいでしょう。(牛乳や炭酸飲料はこのときに飲むと必ずといってまた吐いてしまいます。)

 そして吐き気が強いときは、何も口に入れないほうがよいのです。水分を欲しがって、コップで一気にたくさんごくごく飲んでしまうと全部吐いてしまいます。

 最後に嘔吐してしばらくたってからイオン飲料をスプーンで少しずつ飲むのがよいのです。例えば、始めにスプーンで1杯あげて、15分様子をみて、嘔吐しなければ次にスプーン2杯、また吐かなければ、3杯。
いかに少しずつ、飲ませるのが大切で、けっして一気にたくさん飲むのはよくありません。

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こうやって、少しずつ水分がとれるとおしっこも出てきます。おしっこがでているかどうかが脱水になっていないかどうか判断するのにとても大切です。

 嘔吐した日は食べることができなくても水分だけでおなかを休めてください。しかし、このときにお茶だけだと、カロリーが0なので小さい赤ちゃんは低血糖になってしまうことがあるので、やはりイオン飲料のほうがよいでしょう。(外来ではイオン飲料としてソリタ顆粒を処方しています。)


 そして、食べられるようになっても、食事もできるだけ、おかゆやおうどんなど柔らかいものにしてください。決してあせってたくさん食べないようにするのがとても大切です。

 さらに嘔吐したものや便を介して、感染してしまうので、しっかり手洗いすることもとても大切なのです。


 最後に休日深夜には病院や薬局が開いてないので、経口補液の作り方を教えます。

 家庭で作る経口電解質液
  塩 2g( 小さじ半分程度 )
  砂糖 40g( 大さじ 4杯と小さじ1杯 )
  水1,000 ml
  レモン汁の絞り汁でカリウムの補充と香りをつける
   (レモン汁は加えていって味見して決めてね)

Posted by さかざきひろみ at 10時37分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント


 たしかに、お砂糖40gは大さじ2杯と小さじ2杯ですね。ご指摘ありがとうございます。

さかざきひろみ 2007年12月12日 20時43分 [削除]

>家庭で作る経口電解質液:
 > 塩 2g( 小さじ半分程度 )
 > 砂糖 40g( 大さじ 4杯と小さじ1杯 )
 > 水1,000 ml


  砂糖大さじ2杯と小さじ2杯ですか?
  砂糖40グラムですよね?

2007年12月11日 08時47分 [削除]

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