さかざKIDSブログ

2018年01月11日(木)

風邪こそ漢方 [漢方薬]

私は、風邪を引いたら、いや風邪かなって思ったらすぐ漢方薬を飲む。
先日も、ぞくぞくとして倦怠感。
これほっといたら絶対に熱がでそう。
そんな時、私はいつも葛根湯を2時間おきに内服。
先日も、2時間おきに3回ほど飲むと、すこし汗をかいてすっきり。
ただ咽もも痛くなったので、最後の3回目は葛根湯∔小柴胡湯桔梗石膏。これはちょっと応用編。
翌朝もう1回葛根湯∔小柴胡湯桔梗石膏。
これですっきり。

漢方を知る前は、咳がひどくなったり、胃腸にきてしまうといつも長引いていた。
そうなる前に、風邪のウイルスが身体の表面にいる間にさっさと漢方を飲むと早く治る。

ただ、皆が葛根湯というわけでもない。
体質によって、飲む薬が違う。

元気な子ども→麻黄湯
体力のある大人→葛根湯
体力のない大人→麻黄附子細辛湯
もっと体力のない場合→香蘇散

体力のない体の弱った高齢者の方、心臓が悪い人が、麻黄湯や葛根湯をのむとむかむかしたりドキドキして逆に体調が悪くなるから注意が必要。

私は葛根湯を一度に2包飲んでも大丈夫。
2時間おきだと深夜になってしまうときは、葛根湯2包を一気に飲んでいる。
インフルエンザぽいときは、麻黄湯のほうがよかったりする。
疲れていて冷えがひどいときは麻黄附子細辛湯。その時の状態で漢方薬を使うことができる。

また、麻黄湯や葛根湯で汗をかいたけど、再び熱が上がりさがりするときは、風邪のウイルスが体の中にまで入ったとき。症状としては、熱の他に食欲不振や口が苦くなったりする。そのときは柴胡という生薬が含まれている柴胡剤の出番。
これも、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯など色々な種類がある。

かぜのステージによっても薬が変わるから面白い。

とにかく風邪の初期にすぐ体に合った漢方薬を飲むことが一番。前もって処方することもできるので、またご相談くださいね。
お子さんにはやっぱり麻黄湯が一番。
(以前の麻黄湯の記事はこちら
どんなウイルスでも、インフルエンザでも診断がつかない初期に、高熱でまだ汗をかいていない時期なら有効。
今の時期、お子さんには麻黄湯を常備しておくと便利かも。

後は飲めるかどうか....。

Posted by さかざきひろみ at 19時45分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

「お子さんの急な発熱に麻黄湯」とっても便利なお薬です。
「お熱のおいしー」というネーミングも可愛くて素敵です。

さかざきひろみ 2018年01月30日 05時59分 [削除]

いつもお世話になっています。
先日3歳の息子を保育園に迎えに行くと、お昼寝後から37.4℃のありますとのこと。
普段36.7〜9くらいなので少し高め。
本人は元気で食欲もありますが、夜37.0、翌日も37.0〜37.4をウロウロ。
どうも何かと戦っていてすっきりしない感じなので、その夜麻黄湯を1/3包「お熱のおいしーだよ」と飲ませた所、翌朝スッキリ、その後は普段通りの毎日です。
本当にありがたいお薬だとしみじみ思っています。

あいな 2018年01月29日 12時28分 [削除]

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