2018年12月04日(火)
じんましん [クリニック情報]
今日は、12月と思えないほど暖かい。
変な気候からなのか、外来ではじんましんがでて受診されるお子さんが多い。
じんましんとは、皮膚に蚊にかまれたような盛り上がりのある発疹が 突然でて、時間がたったら消えたりまた出たりするような状態。
しくみは以下のとおり
皮膚の血管のまわりにあるマスト細胞から、なんらかの理由で顆粒(ヒスタミンが主成分)が放出される
↓
皮膚の中の小さな血管が膨らみ、血液の中の血漿という成分が周囲に滲み出る
痒み神経が刺激される
↓
皮膚の一部が赤く盛り上がる。
とてもかゆい
よく「何か食べ物でしょうか?」「原因を知りたいので検査してください」と言われる。
乳児期で生まれてはじめての食材を食べて、すぐにでたらそれが原因であることも多い。
しかし、1才を過ぎて、すでに何でも食べていて、食事もいつもと変わらない場合は食べ物とは考えにくい。
実はじんましんの約7割は原因を特定できないことの方が多い。
かぜなどで体調が悪い、疲れ、季節の変わり目、寒暖差、ストレス、自律神経の乱れなどでもじんましんはでてしまう。あと、溶連菌感染症が原因であったお子さんもいた。
すぐに消えて再発しなければいいが、でたりひいたりするときは、抗アレルギー剤の内服が必要。かきむしったり、温まるとじんましんは悪化するので、できるだけ掻かないように冷やすなどしてね。
Posted by さかざきひろみ at 18時47分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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