2019年12月17日(火)
ステージ別 [漢方薬]
漢方薬は、風邪のステージ(時間経過)でお薬が変わっていく。これは西洋薬にない概念。
そうやって色々処方していたら、時々ママから質問される。
@「葛根湯と小柴胡湯桔梗石膏の使い分けがよくわからないのですが?」
A「麻黄湯と柴胡桂枝湯ってどうやって使い分けしたらよいですか?」
葛根湯と麻黄湯の共通点は、麻黄という生薬が入っていることで、かぜの急性期、かぜをひいてすぐ、熱がでてすぐに使う漢方薬。この時期はまだ汗をかいていない。
そして、ウイルスが体の表面にいる。
この時期にウイルスを排除できなかったら次のステージへ。
次のステージの主役は柴胡。
小柴胡湯桔梗石膏や柴胡桂枝湯は、その柴胡という生薬が入っていて、こじれた風邪、熱がでて汗をかいたけど、また上がり下がりする、熱がでてもう2−3日たっている、そんなときに使う。この時期は、ウイルスが身体の中に入ってしまっているので、食欲が低下したり、むかむかしたり、口が苦くなったりする。小柴胡湯桔梗石膏は、のどが痛くて、扁桃腺の炎症が強いときに有効。のどが弱い、しょっちゅう扁桃炎をおこすママ達のお気に入り。
ツムラさんがだしている、このかぜの表がわかりやすい。
でも、こうしないと絶対だめというわけでもない。
なんか風邪ひいてすぐだけど、すでにのどが凄く痛いときは小柴胡湯桔梗石膏でもいい。私なんかは、よくわからない時は、葛根湯と小柴胡湯桔梗石膏をいっぺんに飲む。
そして、風邪の仕上げは補中益気湯。
お子さんでいえば、もう解熱して治っているはずなのに、いつまでも元気がない、食欲がない、そんな時に処方。
色々使えるので、漢方薬は面白い。
Posted by さかざきひろみ at 19時30分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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