2020年06月14日(日)
魔法のくすり [漢方薬]
「漢方薬って長く飲まないと効かないんでしょう?」とよく質問される。
たしかに体質改善するものや、長い間の体調不良を改善するには、少し時間がかかる。
しかし、即効性のあるものもたくさん。
生薬構成の数が少ないものほど早く効く。
一番少ないのは2個の生薬で構成され、以下の3つがある。
68芍薬甘草湯(芍薬∔甘草)
84大黄甘草湯(大黄∔甘草)
138桔梗湯(桔梗∔甘草)
どれも即効性があると、長く飲んでいると耐性ができて効きにくくなるのが欠点。
ちなみに、一番多い生薬で校正されているのは62防風通聖散で18個。
外来では、68芍薬甘草湯の出番が多い。
こむらがえりに即効性があるので有名だが、お子さんでは急な腹痛に良く処方する。
古典では「芍薬甘草湯,腹痛を止めること神の如し」
以前から漢方が嫌いなKくん。
「漢方以外の薬にしてや」と注文。
今回は、ウイルス性胃腸炎で下痢が頻回。
とにかく渋り腹が辛い。
下痢が出る前におなかを抱えて、冷や汗かいて痛がっていると。
「漢方やったら、お腹痛いのに、とっても効く薬あるよ。先生のこと信じて飲んでみて」と芍薬甘草湯を処方。
彼は、私のことを信じて、苦手な漢方を飲んでくれた
そして芍薬甘草湯を「魔法のくすり」と命名。漢方を飲んだら、あれほど辛かった腹痛があっという間に治ったとのこと。「魔法のくすり」が、あと少ししか残っていないので、もっと頂戴とのこと。
私も何度も68芍薬甘草湯に助けられている。
腹痛で、ヒア汗かいて苦しいとき、これを口にいれて、すぐ楽になっていく。まだ、消化管から吸収されてない時間にこんなに効くなんて。口腔粘膜から吸収されている??
でも、これは絶対お家にかかせない「魔法のくすり」
Posted by さかざきひろみ at 09時25分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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コメント
週に1回、保育園のお迎え担当の予定です。
今週、はじめてババのお迎えなので、ちょっとドキドキしてます。ちゃんとできるかなあ。
先生。今度病院に行った時には処方してもらいます。
よお知ってるなて思われるかもですね( ´艸`)
今中先生の後輩です私の先生は。真武湯ですね✌。
お孫ちゃま元気に保育所に行かれてるのですね、一度先生がお迎えに行ってみてください、私はこの前新一年生をパパと弟とばあばで迎いに行きました少し照れながら嬉しそうにしていました、そうして「学校全然面白くない」てこぼしていました💦
私は、渋り腹のときには芍薬甘草湯と真武湯を飲んでます。
真武湯は、身体を温める附子が入っていて、また水のバランスも整えます。五苓散でもいいけれど、渋り腹のときヒア汗かいて、身体が冷たくなるので、とっても良く効きますよ。
さかざき先生今晩は。蒸し暑くてグロッキーです。
私も68番はこむら返りとマラソン前と後に飲んでいます。
17番五苓散は私は以前渋り腹で一度救急搬送搬送されました、駅のトイレで冷や汗もので便器に座っていられなくなりとりあえず流し、上げてトイレの外まで出てうずくまっていたら駅員さんに119番通報されてしまいました、家ならそのまま横になっていたら直っていたのですが、
運ばれた病院の若い医師には原因は解らずでしたが、看護師の人がこそっと・・渋り腹かも知れんねといわれました。
毎月通院している甲状腺の病院で話その時から私は五苓散やたまに芍薬甘草湯も飲んでいます。
その時からあの絞られる様な痛みからは解放されています。
漢方は凄いと実感しています。