2020年09月15日(火)
早い??
最近、思春期早発症のお子さんが多いように思う。
小学生低学年ぐらいで、「もうおっぱいがふくらんできたんですが」ということで受診されるケース。
同じく低学年で、風邪やワクチンなどで久しぶりに来院され、ちょっと成長の早さに少し違和感を感じるケース。身長の伸びが急激で、何だか急に女性らしくなっている。その場合は、こちらから「ちょっと成長が早いね」と指摘する。
疑わしい場合は専門機関へ紹介してそこで確定診断される。
思春期早発を疑う基準は
女子の場合7歳6ヵ月未満で乳房発育開始
8歳未満で陰毛、腋毛発生
10歳6ヵ月未満で初潮
男子の場合は、9才未満で精巣容量増加
10歳未満で陰毛発生
11才未満で腋毛発生、変声
女子のほうはわかりやすいが、男子の場合はなかなかわかりにくい。
女の子のおっぱいが膨らんだという訴えのなかで、早発乳房というものもある。これは、2歳以下と6-8歳によくみられ自然軽快するので経過観察だけでよい。
思春期早発と早発乳房の簡単な鑑別は身長の伸びである。
「おっぱいが膨らんできた」「この子何だか成長が早い」と思ったら身長曲線のチェックが大切。
思春期早発症だと、身長曲線から外れて身長が伸びてくる。
今までの身長経過が一番参考になる。
気になるときは、ぜひ外来で相談してください。
睡眠と思春期についてついてのアンケート調査で、初潮年令は朝ごはんを食べる子 よく眠る子の方が遅いとのデータがあるそう。
調査だけで確定できないけれど、もしかして睡眠が思春期早発と何らかの関係をしているかもしれない。
どちらにしろ、早寝早起き朝ご飯は大切だ。
Posted by さかざきひろみ at 17時46分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://www.sakazakidsblog.com/tb.php?ID=2580