2022年01月27日(木)
新型コロナにも漢方 [漢方薬]
漢方薬は新型コロナにも有効であることが多い。
もともと、ウイルス感染であれば、その原因が何であっても(インフルエンザでも新型コロナでも、夏風邪でも)ステージごとに漢方薬の出番がある。
熱がでてすぐのときは、㉗麻黄湯または@葛根湯。
汗をかいていったん解熱したけど、また熱が上がり下がりするときは、柴胡を含む漢方薬。
1週間ぐらいたっても、微熱が続いたり、食欲が回復せずに、すっきりしないときは㊶補中益気湯。
インフルエンザや新型コロナは、熱がでてすぐのときから、すでに咽頭痛や嘔気などの消化器症状がある。
このようにウイルスが一気に身体の中まで炎症をおこすときは、
@葛根湯+109小柴胡湯加桔梗石膏がよいと言われている。
これを柴葛解肌湯(さいかつげきとう)という。
エキス剤にないので@+109で代用する。
実際100年前のパンデミックのスペイン風邪のときは、この処方で多くの方が助かったと言われている。
実際、新型コロナの患者さんにこの柴葛解肌湯は良く処方されている。
なかなか苦くて飲めないお子さんも多いが、もし漢方薬が飲めるようなら、これがおすすめ。
そんなにたくさん飲めないということであれば、オミクロン株は咽頭痛がかなり強いので、109小柴胡湯加桔梗石膏だけでもよいかと思う。また小さいお子さんはあまりこじれないので、麻黄湯だけで良い場合もある。味から考えると、㉗麻黄湯が一番飲みやすい。
そして、周りで新型コロナが流行しているようなら、予防にお勧めなのが㊶補中益気湯。
新型コロナにも漢方薬の出番がたくさん。
本日の夜は、新型コロナウイルスの後遺症に有効な漢方の講演。そのお話しはまた後日。
Posted by さかざきひろみ at 19時15分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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