コメントでのべいびーぴんくママの質問
　（とっても良い質問ありがとうございました）

「こんなに麻疹が流行したら、9ヶ月ですが、麻疹ワクチンを受けることができるのでしょうか？」

　これは、外来でも1歳未満のお母さんたちから良く聞かれます。麻疹がこわくて外出できないというお母さんの気持ちもとってもわかります。
　答えが長くなるので、こちらで書くことにしました。

　9ヶ月でも保護者の方の希望があれば、麻疹ワクチンは接種可能です。しかし、このときは定期接種からはずれるので、任意接種となり有料になります。また、1歳未満であれば、十分に免疫がつかないことがあるため、1歳半でもう一度ワクチンを受ける必要があります。この場合は公費で無料になります。

　うちの娘は、保育所に入る前に、10ヶ月で麻疹ワクチンを自費で接種して、1歳半で麻疹風疹おたふくかぜ混合ワクチンを接種しました。今16歳ですが、先日しらべた検査で麻疹抗体は十分ありました。
ただ、風疹とおたふくかぜは抗体が低下していたのでもう一度接種しました。

　麻疹がこわいのは十分わかります。
ただ肝心の麻疹ワクチンが在庫不足で9月まで入荷されないそうです。
　麻疹風疹ワクチンはなんとか確保していますが、先日から予約の申し込みが殺到しています。
　年長さんや小学校2年生以上の大きいお子さんの予約に比べて、1歳のかたの予約は少ないのが気になります。
　1歳のお子さんで麻疹風疹ワクチンがまだの方は、至急接種してください。
　
　麻疹抗体の検査も、検査が殺到したため、簡単にできる安価の方の検査がもうできないと検査会社から連絡がありました。もうひとつの検査法もありますが、結果にかなり時間がかかるそうで、それもこれだけ検査が殺到したら、またできなくなる可能性があるそうです。

　もっと早くに麻疹ワクチンの2回接種が導入されていれば、日本から麻疹が撲滅されて今回のようなことは起こらなかったのではないかと悔やまれます。

　麻疹のことをあれこれ考えて、ぼーっと車の運転をしていた私。
　きづけば、ルシアスの駐車場でバックした時に車の後部をぶつけてしまった(_　_|||) 。
　こんな事がないように私の車は、バックモニターもあり、四方に何かが近づくとアラームが鳴って知らせてくれてたのに。
　トヨタカローラ南海に「ぶつけてしまいましたわ」といって、車をもって言ったときの写真だ。ちょうど6ヶ月点検だったので一石二鳥かもしれない。

　とうとう、麻疹風疹ワクチンも品薄状態です。今日、薬の卸屋さんから直接言われました。もしかして、と思って先週１００本購入していたのですが、すでにたくさん予約が入っていて、あと何人接種できるのか．．．．．。もちろん、本日まで予約されている方は大丈夫です。
　
　厳密に在庫管理が必要になってくるので、しばらく、お注射comでの、麻疹風疹ワクチン、麻疹ワクチンの予約はできなくなります。
ご希望の方は、早めにクリニックに直接お電話下さい。
できれば、2期のかたより、全くワクチンを接種したことのない1期のお子さんを優先しようと考えています。
　
　来週になれば、いつ入荷されるかどうかわかるそうですが．．．．．。何年か前のインフルエンザワクチン在庫薄のときは大変でした。また同じようなことがおこるのでしょうか？
　1歳になってすぐに、麻疹風疹ワクチン接種を、とすすめているのに、在庫がないので接種を待って頂くようなことになりませんように。

　なこちゃんのディズニーランドのおみやげです。
　バーニーちゃん、可愛すぎますよね。
　トイストーリーのエイリアン（正確にはリトルグリーンメン）は、お話もするのよ。
声が聞きたいかたは、スタッフに言ってみてね。

　関東で麻疹が流行し、休講になっている大学が増えている。東京都では、麻疹流行が拡大しているので、ワクチン接種の助成をはじめ、豊島区杉並区新宿区では、麻疹ワクチン（公費対象でない2−18歳）を無料にしているらしい。

　関西でも大阪狭山市の専門学校で麻疹患者が発生し、臨時に652人の教職員、学生に麻疹ワクチン接種を行ったとのことだ。
　
　大阪市内での、麻疹発生はまだ聞いていないのだが、流行してからは遅いので、念のためうちのクリニックのスタッフの麻疹抗体価を検査した。
　
　もちろん皆、幼少時にワクチン接種していたのだ。それでも、恐ろしいことに、抗体価がないスタッフもいたのだ。結果がわかって、すぐに麻疹ワクチンを接種した。
　ちなみに、うちの１６歳の娘は、幼少時に麻疹ワクチンを2回接種していたので、麻疹抗体は十分にあった。
やはり、2回接種が必要なのだ。

　当院でも麻疹ワクチンを自費でうける方が増えてきた。
大阪で対象外の方のワクチンの助成をする動きは今のところ聞いていない。流行してからは遅いのに。　

　関東の医療機関では、麻疹ワクチンが手に入らなくなってきているそうだが、西日本でも、麻疹ワクチンの在庫が品薄で、この間、ある分確保したが（それでも14本しかなかった）、次はいつになるかわからないらしい。麻疹風疹混合ワクチンは、今のところ十分在庫があるそうだが、いっせいに皆が接種しだすとどうなるかわからないらしい。

　こんな騒ぎのなか、韓国では、はしか流行ゼロが達成され、国際的に発表された。流行を断ち切るには、こどものワクチン摂取率を９５％以上にするのが有効とのこと。
　韓国では、2005年に2回接種を終えた子供が対象年齢の95％を超えたそうだ。その後海外からの輸入で患者発生があったが、ついに2006年11月に流行ゼロと認められたのだ。
　
　日本では、まだまだだ。（とっても悲しいことだけど、日本は麻疹輸出国と言われている）
　2歳時点のワクチン接種率がやっと90％で、2回接種について知らない方も多い。

　わたし達小児科医ひとりひとりがワクチン接種について啓蒙するだけでは、足りないのだ。
もっと政府をあげての大きな対策が必要なのだ。


　最後にあんちゃんのお誕生日の写真です

これは、主人が買ってきてくれたアイスクリーム
ハーゲンダズの新製品のドルチェのティラミスだ。とっても美味しくって、ヒットした(*^ーﾟ)b。