2020年03月16日(月)

迅速診断には [クリニック情報]

インフルエンザや溶連菌などの綿棒をのどや鼻腔に突っ込む検査は原則してはいけないとの日本医師会、厚生労働省からの通達。
園で、流行していて、いかにもインフルエンザの症状がある場合は、検査せずに臨床診断をしてタミフルを処方した。
かかりつけの方は、いつもの状態が分かっているので、症状から診断がしやすい。

迷ったのはこんな場合。
初診の方で、熱は4日目で咽頭痛もある。
のどの所見から溶連菌感染症が疑わしい。でもアデノウイルスの場合がある。溶連菌として抗生剤を処方してもいいが、もしアデノなら必要のない抗生剤を処方してしまうことになる。こんな場合はやはり迅速検査が、とても有効。

別の例では、咽頭発赤があったが、溶連菌特有の発疹があったので、検査せずに溶連菌感染症と診断。
でも、インフルエンザの場合も、臨床診断ではっきりしないときはやはり迅速検査をしたくなる。

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そこで、N95マスク、フェイスシールド、帽子、防護服、手袋着用。お子さんは動くのでどうしても介助するナースが必要。そこで彼女たちも同様のいでたち。
「すごい恰好になるけれど、驚かないでね。これをしないと検査できないの」と説明。
N95マスクは、それほど苦しくなかったが、顔がぎゅっと圧迫される感じ。ナースは息苦しくて、それで咳き込んでいた。

だけど、この姿になるのは結構大変。
なぜか、たくさん購入していてまだ在庫があるのだけど、今使ったら、本当に必要なときに足りなくなるかも。
ほんとに色々悩ましい。

Posted by さかざきひろみ at 19時56分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年03月07日(土)

外来状況 [クリニック情報]

外来では、またインフルエンザBが増えてきた。
学校がお休み中に一緒に遊んだ子からもらったり、また保育園でプチ流行があるよう。

花粉症などアレルギー症状のでる方も多い。
すぎの舌下免疫療法をしている子たちは、症状が軽い人が多く、やっててよかったと実感されている。

そんな中、咳や鼻水だけで呼び出される保育園もあった。
かぜで休んでも登園許可証が必要なところもある。

皆さん新型コロナにとても敏感。
テレビであれほど、毎日毎日コロナのことばかりなので当然かと思う。ただ、ほんとに軽いかぜの症状や不顕性感染の方は見つけることもできない。

今は1例でたら大騒ぎ。
診察したクリニックは、N95マスクに防護服を着ていなかったら、濃厚感染で医師は自宅待機になるらしい。
毎日の診療で、ずっと完全防備は不可能。
いくら心配しても仕方ない。私は日々、自分の信じる診療を続けるだけ。

そういえば、2009年の新型インフルエンザ騒動は今よりましだった。大阪や神戸ででて、発熱外来では、完全防備で診療されていた。大阪では学校が1週間お休みになって、いったん軽快したかのように見えた、しかし、7月下旬にうちでも1例目。とっても元気なお子さんだったが、指定医療機関に入院になった。スタッフに感染させてはと、私が1人で診察会計までしたのを思い出す。
ところが、ある日突然、普通の季節性インフルエンザとして診療して下さいということになった。多分あちこちでたくさん発生しているので、新型インフル疑い→指定医療機関→PCRは大変で無理になったのだろう。
そして、新型インフルエンザワクチン騒動。

今回の新型コロナも、いつか普通の風邪になっていくのだろう。そして、またきっと新しいウイルスがでるかもしれない。

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Posted by さかざきひろみ at 20時36分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年02月29日(土)

休校休園 [クリニック情報]

とうとう月曜日から小中学校がお休み。
幼稚園もそうらしい。
保育園はいまのところ検討中とのこと。

保育園までお休みになったら、ほんとにママ達は働けない。
小学生も低学年のお子さんをひとりお家においておけるわけもなく、「どうしよう」と皆さん困惑されている。
明日、いなかの実家に2週間預けるというお家も。

うちのクリニックは、スタッフはみんな出勤できてあまり影響はない。だけど、病院やクリニックでは、スタッフが出勤できずに、大変なところもある。

安部首相は、こどもの健康を守るためと話されていたが、新型コロナは、今のところお子さんは軽症。ただ、例えばインフルエンザでも小学校で大流行して社会に広まっていく。新型コロナもお子さんが罹っても軽症であちこち動きまわるから感染が広がる。結果、高齢者の方や基礎疾患がある方が重症化してしまう。学校を休校にしたら、そのリスクが減るというメリットは少しあるのかもしれない。
でも、満員電車のほうがもっと危険のような。

今日受診した高校生の女子は
「休みになっても、家でじっとしているわけないやん。皆遊びにいくで〜」
「おうちで大人しくしなあかんで」と言っておいたが、JKたちが言うことを聞いてくれるかどうか?
元気なお子さんたちが、2週間もじーっと家にいることができるのかどうか?
両親が仕事で休めず、小学生のお子さんたちだけで、家にいて何か事故や事件がおこらないか、それも心配。

仕事を在宅に切り替えると言うママに、「それはよかったね」というと、「この子たちがずっとそばにいたら仕事に集中できない」とのこと。確かに、ママが家にいたら、お子さんは甘えたい、かまってほしいと思うに違いない。
ほんとに色々悩ましい。

大阪でも、託児所に通園していたお子さんが発症。
報道ではこの子は無症状とのこと。
今日は「保育園に行ってる子も罹ったって聞いて怖い」と言われることが多かった。

この子のママは看護師さん。仕事先の病院の外来は閉鎖。
1人でたら、そこの外来は閉鎖。
明日は我が身??仕方ないけど、これでは多くのクリニックが閉鎖に追い込まれてしまう。

本日出席予定の講演会はもちろん中止。
走ろうかと思ったが、雨で走れず。
家でなんと2時間も昼寝してしまった。
たくさん寝ているのに.....。
私もしっかり、今の内に色々な仕事をしないと。
お庭のお手入れもできるなあ。

Posted by さかざきひろみ at 17時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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