さかざKIDSブログ

2020年01月25日(土)

のどのつまり [漢方薬]

16才の女児
1か月前から、喉に違和感。
そこに何かがあってつまっているため、耳鼻科受診。
ファイバーでみてもらうも正常。
どこも異常がないので、様子みましょうと言われたが、よくならないので当院受診。
丁度、1か月前に環境の変化あり。O半夏厚朴湯処方。

飲んだ翌日からのどがすっきりでとっても楽になったと喜ばれた。何よりも、私がのどのつまりがでることがあるのよと言ったので、症状がわかってもらえたのが嬉しかったと。

こののどのつまりは、咽喉頭異常感症、梅核気ともいう。
梅干しの種がのどにあるような感覚とのこと。
東洋医学的に気うつという状態でそれをとるのにO半夏厚朴湯が有効。

気うつとは、身体の中をめぐっている気の流れが停滞した状態。ストレスや疲れなどの色々な要因で気うつになる。
気が頭で停滞したら頭痛や頭帽感。
喉のところで停滞したらのどのつまり。
胸のところなら 胸ぐるしい、息がしにくい。
お腹のところなら、お腹がはる。
そんな症状がでる。
この気の停滞をよくするのがO半夏厚朴湯や70香蘇散

画像(89x135)・拡大画像(131x198)

O半夏厚朴湯は、湿った咳や嗄声にも有効。
以前、咳と嗄声で辛いママにOを処方したら、長年の頭痛が軽快したとのこと。
このママも気うつだったのね。

怖いテレビを見た後、のどがしんどいと泣きじゃくる5才のお子さんにも有効だった。

そういえば、先日の千福先生の講演で、
「どこも悪くないので、様子を見ましょう」と言う言葉は、
「漢方薬を使ってみましょう」とイコールだと言われていた。

西洋医学的にどこも悪くない、それはそれでいいのだけれど、患者さんは辛い症状を抱えている。そんな時が漢方薬の出番なのかもしれない。

Posted by さかざきひろみ at 19時22分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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