2020年01月18日(土)

めまいにも漢方 [漢方薬]

木曜日の千福先生の講演会。
テーマは、めまい・頭痛・不眠・ストレス
こんなたくさんのテーマを1時間でわかりやすく解説してくださった。

めまいのファーストチョイスは㊴苓桂朮甘湯。
だけど、冷えや月経トラブルを合併していたら71四物湯を併用。
これは連珠飲という処方。エキス剤にないので、㊴+71にする。市販薬では、タケダのルビーナが連珠飲と同じ。
めまいにはP五苓散も有名。
千福先生は、嘔吐やむかむかを伴うめまいはP五苓散といわれていた。

めまいの漢方についてまとめてみると、
もちろん、西洋医学的に病気がないか調べるのも大切。
だけど、どこも異常がない、耳鼻科でずっと西洋薬をもらっているけどいまいちな場合。
そんなときが漢方の出番。
めまいは東洋医学的にいうと水毒。

ファーストチョイス→㊴苓桂朮甘湯
嘔吐悪心を伴う→P五苓散
虚弱で胃腸が弱く頭痛もあり→㊲半夏白朮天麻湯
冷えや月経トラブルあり→㊴苓桂朮甘湯+71四物湯
虚弱で下痢しやすい、床にすいこまれそうなめまい→㉚真武湯

画像(67x101)・拡大画像(141x209)
画像(67x101)・拡大画像(142x210)
画像(67x101)・拡大画像(255x382)
画像(67x101)・拡大画像(141x209)
画像(67x101)・拡大画像(141x209)

あと㊴+71が無効なときは→㊴+75四君子湯

もちろんこれだけではない。
他にも漢方薬はたくさんある。
どれがいいかは個人によって違うし、もちろん効かないかたもいる。横浜の新井先生は、良性発作性めまいはめまい体操が一番と言われていた。

㊴とPの両方飲むと調子がよいという方もいるし、㉓当帰芍薬散や㉔加味逍遙散が有効だったママもいる。頑丈でのぼせやすい人にはN黄連解毒湯。
㊴苓桂朮甘湯がファーストチョイスだけど、粉薬に抵抗があるかたは、P五苓散には錠剤もある。

㊲半夏白朮天麻湯は、ちょっと苦いけど、中に胃腸を守る㊸六君子湯の成分を含んでいる。また体を元気にする人参と黄耆も入っているので、胃腸機能を改善して体を元気にしてくれる。

Posted by さかざきひろみ at 16時44分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年01月16日(木)

どんっ

理事会にむかうタクシーで、
突然「ドンっ」と背中に衝撃。

後ろを振り返ると、なんとバンに衝突されていた。

「大丈夫ですか」と追突した運転手から。
タクシーの運転手さんは、「今は大丈夫でも、あとから何かでることもあるから」と。

しかし、私は全くの無事。
それよりも理事会に遅刻してしまうほうが心配。
「絶対大丈夫です」と言い切って、別のタクシーをひろって、何とか理事会に間に合った。

そういえば、今まで2回交通事故?の経験がある。
1回目は私が自転車で、向こうがバイク。
曲がり角でぶつかったが、擦り傷だけ。これもバイクの運転手さんに心配されたが、仕事に遅れてはと、警察も呼ばなかった。

2回目は、私は自転車で、向こうは車。
曲がり角からでてきた、車とぶつかった。
車は徐行していたので、わたしはゆっくり倒れただけ。この時も運転手さんから病院に行きましょうと言われたが、どこにも異常がなかったので、そのまま。

どれも、大きなけがをしてもおかしくない事故。
ラッキーが続いているが、いつもそうとは限らない。
ただ、身体が頑丈でよかった。

そして、今は理事会が早く終わったので、まごっぴのおうちへ。夜の千福先生の講演会まで時間がある。

しばし、孫っぴとの楽しい時間。
寝返りもできたっ!

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

Posted by さかざきひろみ at 16時02分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年01月14日(火)

即効性 [漢方薬]

漢方薬というと、「長く飲まないと効かないのでしょう」と言われることが多い。体質改善の漢方薬はやはり時間がかかる。しかし、すぐに効く漢方薬も実は多い。

その代表が 68芍薬甘草湯。
芍薬と甘草の2種類の生薬からできている。
この生薬の数が少ないものほど即効性が期待できる。

今まで絶対漢方薬が飲めなった7才の男の子。
胃腸炎になって、下痢が続いていた。
とにかく、腹痛が強い。外来では元気にしているが、便が出る前に腹痛で泣いていると。しぶりばらと言えば68芍薬甘草湯。
「これ飲んだら、すぐに効くから。頑張って飲んだら痛いのましになるよ」と本人に説明。
それで、なんとか飲めたら、腹痛があっという間に軽快。
その後は自分で率先して飲めるようになった。
あれほど「漢方イヤー」と言ってた子も、効くことがわかったらちゃんと飲める。

画像(320x223)・拡大画像(640x447)

私自身も、お腹が痛くなったらすぐにこれを飲む。
心強い味方。古典にも「芍薬甘草湯、腹痛を止めること神の如し」
という記載があるほど。

芍薬甘草湯は、筋肉の痛みに有効。
筋肉の緊張を緩めてくれる。
こむら返りに効くのはとっても有名。予防にもいい。
他にも、腹痛、胃痛、生理痛、尿管結石や胆石の痛みにも有効。あとしゃっくりにも効く。
しゃっくりは横隔膜の痙攣、横隔膜も筋肉。
ぎっくり腰には、芍薬甘草湯+桂枝茯苓丸。

常備薬として置いておくととっても便利。
ただ、長くずーっと飲んでいると耐性ができて効かなるなるので要注意。

ちなみにこれは、私の筋トレ。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

Posted by さかざきひろみ at 16時33分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

過去の記事へ

ページのトップへ ページのトップへ

1

2020


      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2006 さかざKIDSブログ All right reserved.2006 Sakazaki Kodomo Clinic.