2020年11月12日(木)

1年で10kg??

インフルエンザワクチンシーズン、久しぶりに会うお子さんたちも多い。
「1年ぶり〜大きくなったね」と束の間の楽しい会話。
だが、中にはめちゃくちゃ太ってしまっているお子さんも多い。
1年で10kg以上増えているお子さん達が実はたくさんいるのだ。
コロナの自粛期間の影響も強い。ぽちゃっとするぐらいならいいのだが、お子さんなのに、お腹がつかめるやん。ズボンの上にお腹の肉が乗っている。
中年のおじさん化??してしまっている....。

先日は6歳なのに腹囲72cm.
間違い?と思って、再計測したがやはり72CMだった。
腹囲が身長の1/2以上になっているのは、かなり問題。
しかし、そんなお子さんが多い。
私は以前、9歳で脂肪肝、11歳で糖尿病を発症してしまったお子さんを経験している。
この発症は早いけど、9歳ぐらいで高度の肥満があれば、10年後に生活習慣病を発症する可能性は高い。普通大人は30代から太りだして40代で生活習慣病を発症してしまう。これが、低年齢化している。

私からママに注意を呼びかけることもあるけれど、
もし、肥満が気になるのならぜひ相談してほしい。
放置していると、高血圧、2型糖尿病、脂肪肝、高脂血症、高尿酸血症などのリスクがあがる。家族歴があるときは特に要注意。

摂取エネルギーや栄養バランスが必ず乱れていて以下の3つの傾向がある。
@ご飯、パン、うどん、甘いものが大好き(糖質過剰)
A間食、ジュース多すぎ(糖質、脂質過剰)
Bおかずを山ほどたべる(脂質過剰)

糖質過剰の場合は、太っているのに鉄欠乏貧血ということも多い。栄養バランスはめっちゃ大切。

どうしたらよいのかが難しいけど、少し注意してみてほしい。
@毎日体重を計測
A菓子パン、スナック菓子、ジュースは絶対だめ。
ジュースには角砂糖が8-13個も入っている。もちろん野菜ジュースもだめ。
どうしてもなら、お誕生日とクリスマスだけにする。
どのぐらい角砂糖が入っているかわかる「サトウさん」というアプリもあるそう。
とにかく、普段は絶対お家に買い置きしないように。
Bご飯のおかわりをしたいなら、20分たってから。
たいてい皆さん食べるのがとても早い。かまずに食べていることが多いので、しっかりかむこと。
C食物繊維が足りないことが多い。野菜、きのこ、海藻などの種類をふやす
D運動嫌い、動きたくない場合は、日常生活でも活動量をアップさせる。
ウオーキング、家事の手伝い、座っている時間をできるだけ減らす。できたら、ややきついと感じる運動20-30分を最低週2-3回。
E食物繊維が不足していることが多いので、野菜、キノコ、海藻などの種類を増やす。
タンパク質はできるだけ脂の少ないものを選ぶ。鶏のむね肉やささみが最良。

あと、食べずに痩せるのは一番よくない。
身体が飢餓になれてしまって、あとで普通に食べるときはより太りやすくなるので要注意。
朝食ぬきや、睡眠不足もよくない。

大人の生活習慣病が増えている。
やっぱり小さいときからの食習慣が一番大切。

Posted by さかざきひろみ at 15時14分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2020年11月10日(火)

漢方戸棚 [漢方薬]

以前は、漢方薬は、大きな箱や引き出しの中に入れて常備していた。
だけど、すぐぐちゃぐちゃになって、どこに何があるか、どれがどのぐらい残っているか全然わからん。なかなか整理整頓が難しかった。

ところが最近はアイランドキッチンの下のところにすべて保存。
このあたりは、いつも孫っぴが徘徊している。
彼は、まだここを開けたことがない。

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扉をあけると

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エキス剤の小箱に入れて、整理整頓。
どこに何番があるかすぐにわかる。
あまり使わないのは、この棚の下の別箱の中に。

パパは毎日㊶補中益気湯、最近は126麻子仁丸が気に入っている。あと食べ過ぎたらM半夏瀉心湯、のどがつまっているときはO半夏厚朴湯。

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私は、朝起きてその日の体調に合わせて色々選ぶ。
何も症状がないときは、㉓当帰芍薬散。
あとエキス剤ではないけれど、敬震丹を飲むことも多い。これは、金沢の小川恵子先生お勧めの薬。
のどが痛かったら109小柴胡湯桔梗石膏。

今朝は、冷えてお腹が痛かったから㉚真武湯。

寝る前もその時の気分で薬を選ぶ。ロイテリ菌は必ず。
食べ過ぎたら、M半夏瀉心湯。
むくみそうならP五苓散。
運動し過ぎた日は、78麻杏よく甘湯+68芍薬甘草湯。

この扉を開けるとき、なんか幸せ。
漢方薬のおかげでさかざき夫婦は元気に日常を過ごしている。

Posted by さかざきひろみ at 19時02分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年11月08日(日)

WEB学会 [学会]

昨日から日本小児感染症学会。
1日目は、孫っぴと一緒に学会参加。
2日目は、庭仕事や講演のスライド作り、衣替えしながら参加。
ほんとにWEB学会はとても便利。

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お庭にパソコン

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今回興味深かったのは、インタラクティブセッション。
普通学会は一方通行で、講演を聴いているだけのことが多い。
このセッションは、症例提示してもらって、アンケートに答えながら進んでいく。
症例も興味深くとても勉強になった。

症例@ 5ヶ月男児 なんだか変な肺炎
症例A 1歳女児 なかなか下がらない熱
症例B小児のCOVID-19患者が入院です!

どれも面白い。
最後のCOVID-19患者は、結局違う疾患だった。
小児は抗原検査が疑陽性が多く注意が必要。
最後の講習会でも、子どもはコロナに感染しにくい。家族やその周り大人が陽性でなければ感染しないと話されていた。

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来週ぐらい秋のガーデニングをしなくては。
夏のお花は最後かな。

Posted by さかざきひろみ at 16時09分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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