2021年03月18日(木)

すっきり

便秘の治療をしているお子さんが多い。

7歳の男の子。
頭痛と腹痛で受診される。
しんどくて学校も休みがち。
学校に行くように言うと、急にあばれてきれるようになった。
診察で、腹部に便塊。腹直筋が2本ピンと張っている
便は毎日でていると思うが、確認していないのでわからないとのこと。本人曰く、毎日でている。
しかし、腹部レントゲンで便がたくさん。
それで、モビコールと小建中湯を投与。
便がすっきりでるようになると、頭痛も腹痛もいわなくなった。
沈みがちだったけど明るくなって元気に登校できるようになったとのこと。

こんな症例が結構多い。

15歳の女子
腹痛と胃痛でしんどい。げっぷも増えて口臭もあるので、人に会うのがおっくうになった。
本人曰く、便もいつでたかよくわかない。
腹部のレントゲンでは便のかたまりがたくさん。
モビコールと桂枝芍薬湯(錠剤)を処方。
ものすごく便がでるようになってすっきりしたとのこと。
後日の母談:別人みたいに明るくなった。

東洋医学でも、大黄という下剤の生薬があるのだが、それが1剤だけ入っているものを将軍湯という。むかしは統合失調症のような重症の精神病にも使用していたよう。

まさに、今も昔も便秘が治ると心も元気。
便秘は本当に万病のもと。
できれば、小さいうちにしっかり治したい。

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今日の夜は、千福先生のリアル講演会。
15人限定。楽しみ〜。

Posted by さかざきひろみ at 16時45分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年03月16日(火)

めっ!

娘は小さいころもとても大人しかった。
じっとしていることが多く、私も彼女を怒った記憶がない。

ところが、孫っぴは男の子。
引き出しをあけては、色んな物を取り出してちらかす。
ティッシュの箱からどんどんティッシュをだしてしまう。
冷蔵庫もあけて、中のものを取り出していた。
あるときは保冷剤まで取り出していた。

このままではあかんと、毎回「めっ!」と怒る。
さらに、その都度、
「これは、ここから出したらあかん、ティッシュ出してしまったら、使えなくなるでしょう。
冷蔵庫の冷たいのは出したら食べれなくなる。
冷たいのばかり触ってたらお手々も痛くなる」と怒ったあとはは、必ずその理由を説明。

1歳そこそこの子がわかるかどうかは難しいが、ちゃんと理由を説明することも大切。
1回ぐらい怒っても、またすぐ忘れて同じことをくりかえす。
だけど、毎回説明していると、そのうち引き出しは開けなくなった。
冷蔵庫も触らなくなった。

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めっ!のあとのポーズ

ちなみに、孫っぴは「めっ!」と怒ると、写真のように床に倒れる。
なぜ、このようなポーズをするのかは、不明。
以前は後ろ向きに倒れて、頭をぶつけていたのだが、痛いとわかったのか、今はこのうつぶせポーズ。

最初は可愛くて、すぐよしよしと抱っこしていたのだけど、最近は寝転がっていても、私も、娘も無視。

しばらく、泣きまね?しているが、誰もこないとわかると、彼は普通にむくっと起き上がってあきらめる。

そういえば、おやつの入っている戸棚も開けなくなった。
ただ、「おやつよ〜」と言うと、その戸棚の前に走っていって座って待っている。
「お茶茶飲もうね」というと冷蔵庫の前に行って座っている。

面白い〜。

Posted by さかざきひろみ at 19時18分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年03月14日(日)

柴葛解肌湯(さいかつげきとう) [漢方薬]

お天気がよく大阪城ラン。
早咲き桜と遅咲き梅。
どちらもとってもきれい。

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桃も咲き始めていた。

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ランしながら、今日もWEB講演会。
福原慎也先生の「こんな時代だからこそ漢方を」〜コロナ禍の日常診療で有益な漢方処方〜

新型コロナウイルス肺炎で、漢方薬を処方されてうまくいった症例の説明がとてもわかりやすかった。
高熱時には、@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏。
その後、微熱の時期にはI柴胡桂枝湯
解熱して回復期に㊶補中益気湯。
最終的に元気に回復された。そういえば、先日の井齋先生も急性期に@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏で治療されていた。

これは、柴葛解肌湯(さいかつげきとう)と言う処方になる。エキス剤にはないので、@葛根湯と109小柴胡湯桔梗石膏を一緒に内服する。

昔、スペイン風邪が大流行したときに、浅田宗伯先生のお弟子さんの木村博昭先生が最初から高熱を出している患者さんに処方して、多くの人が助かったという話がある。葛根湯はかぜの初期の薬、小柴胡湯桔梗石膏は亜急性期の薬、これらを組み合わせることによって、初期から一気に身体の中まで炎症をおこすような強いウイルスに有効。急な高熱、グッタリして元気がなく辛い状態に使える漢方薬。
熱の原因のウイルスがインフルエンザでも新型コロナウイルス、夏風邪など何でも使える。

先日も朝から高熱で39℃の12歳の男の子。
頭痛もあって、節々が痛く、吐き気もある。
高熱ですでに汗もかいている。とてもしんどそうなので、この@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏を処方。翌日には解熱し元気になった。
他にもオンライン診療をした、16歳の男の子、23歳の女子もこの処方で軽快。
漢方薬は組合わせても色々使える。

今日の新作。

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Posted by さかざきひろみ at 17時39分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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