さかざKIDSブログ

2019年10月05日(土)

豊中産婦人科医会学術講演会 [漢方薬]

産婦人科の先生の集まりの講演会に、小児科医での私でいいの?って思ったけど、漢方で、実は多くのママ達が元気になった。その経験と、私の少ない知識で、大人向けの講演。
「冷え、便秘、こころに対する漢方簡単レシピ」

ほんとは、「おなかも心も温まる大人のためのステキ漢方!」にしたかったのだけど、プロモーションコードにひっかかって却下。

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初めての内容なので、うまくいくかちょっと不安やったけど、話だすととまらない。
症例のお話しでは、その時のママの顔が思い浮かんでくる。子育てして、仕事して、お家のことをして、ママ達はほんとに頑張っている。心や身体に不調を訴えるのは当然のこと。少しでも漢方薬で手助けしてあげれたらといつも思う。たくさんの先生方、他科の先生も漢方薬のよさを知ってくださったら、それをお伝えするのが私の役目。産婦人科医会の皆様がとても熱心に聴いて下さった。ほんとにありがとうございました。

最初30分の人参養栄湯の講義もとても勉強になった。これは高齢者のお薬と思っていたが、体力気力、しかも貧血もよくする。髪の毛がぬけやすい、そんなにもとってもよいらしい。ただこの30分、冷房が効きすぎてとっても寒い。
手が冷え切ってしまい、麻黄附子細辛湯を内服。それで手もポカポカ。講演のときはすっかり温かくなった。いつでもどこでも漢方やわ。

90分講演で、70分ぐらいお話しして、あとは質疑応答。この時間が一番好きだ。色々質問にお答えしたり、質問がないときは、自分で好きなことを話せる。一方通行より、人とお話しすることがやっぱり好きなのだ。ずっと質問講演というのもいいかもしれない。

講演が終わってから、今回の企画をして下さった先生方と記念写真。座長をして下さった吉村レディースクリニックの吉村猛先生、田坂クリニック産婦人科内科の田坂慶一先生、水野産婦人科医院の水野俊樹先生。

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実は、講演前に3人の先生方と色々とお話しさせて頂いた。
中でも、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)のことを熱く語って下さった。

日々、子宮頸がんの方を診察するたびに、ワクチンで予防できたのに、子宮をとらないで済んだのにという悔しい思いをされるとのこと。きっと、私達小児科医が、以前麻疹肺炎や麻疹脳炎、またヒブ髄膜炎で不幸な転帰をとられるお子さんをみるたびに悔しい思いをしたのと同じ。毎年約10000人のかたが、子宮頸がんを発症し、約2900人の方が亡くなられている。オーストラリアやイギリスでは男性もHPVワクチンを接種し、子宮頸がんが希少がんとなりいずれ0になるらしい。また世界では、9価のHPVワクチンが主流。このままでは、日本だけがいつまでも子宮頸がんがなくならない。なかなか政治は動かないので、産婦人科の先生方、私たち小児科医が少しずつ努力して皆様に正しい情報を提供することが大切とお話しされていた。
日本産婦人科学会の子宮頸がんとHPVワクチンの見解はこちら

Posted by さかざきひろみ at 21時46分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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