さかざKIDSブログ

2020年03月12日(木)

検査しないように [診療]

昨日、日本医師会から通知されたこと
「インフルエンザなどの検査のために検体を採取する際に新型コロナウイルスに感染する可能性があるため、検査をせずに臨床診断によって治療薬を処方するように」
「もし検査する際には、サージカルマスクや眼の防護具(ゴーグルまたはフェイスシールド)、ガウン、手袋を装着するように、それが準備できないときは検査すべきではない」
すなわち、医療機関が防護具を用意できている場合のみ検査可能とのこと。

実際、北海道で医師が診察した患者が、後になって新型コロナウイルス感染が分かり、その医師の感染も確認される事例があった。この患者さんにインフルエンザの迅速検査を行っていたとのこと。

なかなか、全員に防護服やフェイスシールドをつけて検査するのは難しい。臨床的にインフルエンザと診断して薬を処方しなさいということだ。
もともと以前から、園が要求する検査とか、陰性証明の要求とか、念のための検査はあまり意味がない。インフルエンザ迅速検査できるようになったのは、2000年。それまでは症状だけで診断していた。

現在、迅速診断検査は、インフルエンザ、アデノ、ヒトメタニュウモ、溶連菌、マイコプラズマ、RSウイルスなどがある。
この中で、有効な薬があるのは、インフルエンザ、溶連菌、マイコプラズマだけ。
溶連菌は咽頭の所見だけで診断可能。
マイコプラズマも特徴的な臨床症状がある。
インフルエンザも軽いものには薬は不要かと思う。

あと、鼻吸引も濃厚接触かな。
耳鼻科の先生とかはどうするのだろう?

小児科では、私だけが防護服をきても、お子さんがじっとできない場合はスタッフがお子さんを固定しないといけない。
スタッフも私も完全防備でいうのは、一般の開業医では、とても大変。

だけど、うちのクリニックレベルでできる範囲で最大限努力しないとね。今は色々耐えるとき。

Posted by さかざきひろみ at 19時41分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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