2021年04月04日(日)
究極の選択
相変わらず便秘のお子さんが多い。
先日は、最近食欲がないとのことで来院された3歳のお子さん。
おなかがパンパンなので、
私「うんちでていますか?」
ママ「毎日でています。今日もでました。」とのこと。
私「うんちはトイレでするの?」
ママ「おしっこはトイレでできるのですが、うんちはオムツで立ってします。なんか部屋のすみっこに行って隠れてします。」
おなかがパンパンだったので、浣腸をしたらコロコロうんちがいっぱい。
母曰く「毎日でているのですが、いつもコロコロです。
これが普通だと思っていました。」
こんなケースが多い。毎日でていてもコロコロ便は、押し出し方式ででている。これは正常な排便反射ではない。
また、おしっこはトイレでできるのに、いつまでもウンチはオムツでするお子さんは排便が辛い証拠。
こんな場合、2歳以上であれば モビコールがよく効く。
よく水分とらないから便がでないですと言われることがあるが、水分をたくさんとっても、ほとんどが胃や小腸から吸収され尿となる。大腸にはほんの少しだけしか行かない。
水分摂取量は、便秘とあまり関係ない。
モビコールを水分と一緒に内服することで、その水分を大腸に送り届けることができる。結果スムーズに楽に排便できる。
なんと昨年モビコールを252名の方に処方していた。ただ、このモビコールは電解質が含まれているため、水に溶かしてのむと塩味。OS1のような味になるので飲みにくい子もいる。
何と混ぜるかで、一番多いのはリンゴジュース。味噌汁やコーンスープは全くわからないのでお勧め。ただ、モビコールの成分が65℃以上で分解されるので、40−50℃ぐらいにさましてから混ぜるのがいい。
それでも飲めない子がいる。
その時は究極の選択。
モビコールと浣腸液を見せてどちらかを選んでもらう。
たいていは頑張ってモビコールを飲んでくれる。
あとは期間。
便秘を治すのには、お子さんによって違うが長期間かかることが多い。最低でも半年から2年だが、もっと時間がかかる子も多い。途中でやめてしまうと、また一からになってしまう。
さらに排便日誌も必須。
便秘は万病のもと。
できたら、小さいうちに正しい排便反射ができるように治しておきたい。
新作3名。
これでおしまいかな。
Posted by さかざきひろみ at 14時35分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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