2025年05月13日(火)
77番 芎帰膠艾湯 [漢方製剤]
きゅうききょうがいとう
川芎の芎、当帰の帰、阿膠(あきょう)の膠、艾葉(がいよう)の艾をとって命名されている。
何と保険適応病名は痔出血だけ。
血虚の基本方剤である四物湯がそのまま含まれる。
婦人科領域では過多月経、不正性器出血に対する止血目的で使用される。
阿膠は、ロバの皮を長時間煮だして作られる「膠(にかわ)」のことで、主な成分はコラーゲンで、作用は血を補いながら止血する
艾葉は、ヨモギのことで体を温めて止血する。
そのため、止血だけでなく、月経過多による貧血にも効果が期待できる。
ちなみに、昔の人は、ヨモギを傷にすりこんで、止血していたらしい。
艾葉が含まれるのは、芎帰膠艾湯だけ。
月経トラブルと冷えと貧血といえば㉓当帰芍薬散もある。
3つの生薬が同じだが、当帰芍薬散は水のバランスが悪い人。
むくみがあって、そして出血はひどくない。
Posted by さかざきひろみ at 18時16分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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