2025年05月20日(火)
78番 麻杏薏甘湯 [漢方製剤]
まきょうよくかんとう。
整形外科領域でよく使われる漢方薬。
効能効果は、関節痛、神経痛、筋肉痛。
フローチャート整形外科漢方薬の富澤先生によると、
普段元気な人の急性期の筋肉痛 動かすと痛いとき。
筋トレ後の痛みにとっても有効らしい。
薏苡仁はハト麦で水いぼに使う。
むくみをとって痛みを止める。
麻黄は温めて痛みをとる。
より筋肉の炎症が強いときは麻黄と石膏を含む㉘越婢加朮湯のほうがよい。
薏苡仁を桂皮にすると㉗麻黄湯で、筋肉痛の薬が風邪薬に、
薏苡仁を石膏にすると55麻杏甘石湯で、筋肉痛の薬が咳の薬に変わる。
生薬の組み合わせで効能効果が変わるのが漢方薬の面白いところ。
ちなみに、慢性期の関節痛や腱の痛み・冷えもあるとき、いつも決まったところが痛いときは、52薏苡仁湯。
麻黄が痛みをとるのは78番と同じだが、こちらには当帰がふくまれて、血管の新生の役割をする。芍薬と甘草も含まれる
さらに、骨挫傷、骨折などの痛みは、89治打撲一方がよい。
Posted by さかざきひろみ at 17時38分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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