2025年05月25日(日)
柴胡(さいこ) [漢方薬]
昨日は、千福先生の漢方の勉強会。
柴胡(さいこ)という生薬のお話。
古典やら臨床、または学術的な話などたくさんだった。
柴胡はほんとに不思議な生薬で、感染症にもメンタルの不調にも効果を発揮する。
柴胡はミシマサイコの根っこ。主な主成分はサイコサポニン。
東洋医学でいう肝に働く。
西洋医学の肝とは違って、東洋医学の肝は、
感情のコントロール、自律神経の調節、精神安定を司っているところでもある。
胸がさわぐ、胸が詰まって苦しい症状を緩和してくれる。
例えば、気管に痰があって苦しいとき、
喘息で、呼吸が苦しいとき、
ストレスで胸が苦しいとき。
柴胡を含む代表的な漢方薬は以下のとおり。
柴胡と黄芩を含むものが、柴胡剤。
しかし他にも柴胡を含む漢方薬もある。
メンタルの不調によく処方する抑肝散、加味逍遙散、加味帰脾湯にも含まれるし、倦怠感に処方する補中益気湯にも含まれる。
これは、柴胡剤の主な効能。
すべて◎なのが、柴胡桂枝湯。
この薬は、風邪にもよく処方するし、またメンタルの不調にもよく処方される。
これ以外にも、B乙字湯、E十味敗毒湯、50荊芥連翹湯、73柴陥湯、80柴胡清肝湯、83抑肝散加陳皮半夏、85神秘湯、91竹筎温胆湯、92滋陰至宝湯、96柴朴湯、109小柴胡湯加桔梗石膏、114柴苓湯
ほんとにたくさん。
Posted by さかざきひろみ at 16時36分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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