2007年07月08日(日)
日本脳炎ワクチンどうなったの? [診療]
最近日本脳炎ワクチンについてよく聞かれます。
このワクチンは、平成17年5月末に厚生労働省から積極的勧奨を差し控えるように通達がありました。
その主な内容は、
@急性散在性脳脊髄炎(ADEM)という副作用が発生したこと、
A副作用の少ない改良型ワクチンが開発中であり、まもなく接種できる体制になること、
B以上より急ぐ必要のない場合には接種を見合わせること、ということでした。
初めは、1年ぐらいで新しいワクチンが開発されるということでしたが、、現在利用できる見込みがありません。そして、改良型のワクチンでも副作用がゼロではないし、現在のワクチンでもADEMの発生頻度は、100万回に1回以下です。
このまま、ワクチンができない状態が続くと日本でも日本脳炎に罹るかたが増えてくるかもしれません。
実際 九州四国を中心とする西日本のブタの日本脳炎ウイルスの抗体は半数に認められます。中国や東南アジアでは、日本脳炎の発生が多く日本脳炎汚染地域といわれています。
日本脳炎ワクチン接種は、保護者の方の同意書が必要になりますので、結局は保護者の方の判断になりますが、外来でお母さんに質問されたときは、こう答えています。
1)中国や東南アジアに旅行や、滞在の予定がある方は、ワクチンを接種したほうが安全です。
2)西日本では、ブタの日本脳炎ウイルスの抗体保有率が高いので、養豚場の近くにいなかがあったり、キャンプをするようなことが多いなら、ワクチンをしたほうがよいかもしれません。
3)日本脳炎ワクチンの公費負担が7歳半未満ですので、例えばあと1回で基礎免疫が完了するなら、改良型ワクチンがいつになるがわからないので、接種して基礎免疫をつけておいたほうがよいかもしれません。
先日、プルデンシャルのI氏が、またまた美味しいものをもってきてくれた。エストローヤルのシュークリーム。
ほんまに美味しかったわ(*゚▽゚*)
Posted by さかざきひろみ at 11時23分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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