2019年01月15日(火)
小豆粥とインフルエンザ
今日は、小正月、小豆粥の日。
邪気を払って健康を祈るためのものらしい。
白粥も美味しいけど、この小豆粥も大好き。
今日の外来もインフルエンザばかり。
しかし、休日診療所とは大違い。
自分のクリニックがいかに仕事しやすいか、つくづく実感した。
今、どこの休日診療所もパンク状態。
名古屋の方では1日450人、北摂の方では1日500人もの方が来院されたらしい。
よくランニング中に通る休日診療所では、いつも空いているのに、昨日はたくさんの車、自転車があった。
今日来院されたお子さん達は、土曜又は日曜日からお熱が高かったけど、救急に行かなかった方も多い。
ワクチン接種もしていたし、水分もとれて眠ることもできていたので、様子をみていたとのこと。インフルエンザAだったけど、すでに解熱傾向。インフルエンザの初日はしんどいことが多いけど翌日には少し症状が軽くなることも多い。
もし、水分がとれて、意識もしっかりしていて、眠ることもできるようなら慌てて救急受診しなくてもよいかもしれない。
高熱だと不安になるママの気持ちもとてもわかるのだけど。
色々むつかしい。
また、救急にいってインフルエンザのお薬もらったけど、すぐに熱が下がらないので心配と来院された方もいる。
抗インフルエンザ薬は、インフルエンザのウイルスをやっつける薬ではない。ウイルスが増えるのを抑えるだけで、熱がある期間を1-2日短くするだけ。すぐ解熱しないことも多い。
今日は久しぶりの雨。
湿気に弱いインフルエンザウイルス。
ちょっと下火になったらいいなあ。
Posted by さかざきひろみ at 20時39分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年01月14日(月)
侵襲性髄膜炎菌感染症 [診療]
土曜日はワクチンセミナー
テーマは「侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)」
(IMDについて詳しくはこちら)
「IMD」は進行が早く重症化すると後遺症が残ったり最悪の転帰をとることもある。咳やくしゃみなどの飛沫感染でうつる。
最初は高熱でインフルエンザのような症状でわかりにくいがあっという間に重症化してしまう。
まれな病気で、私も経験したことがないが、実際に日本でも、全寮制の学校などで集団発生が報告されている。今後、海外からたくさんの人が来たら、さらに増える可能性がある感染症。
講演Tの圀府寺先生のお話しでは、実際の患者さんの経過。写真をたくさん見せてもらい、その恐ろしさがひしひしと伝わった。幸い、不幸な転帰をとらずに軽快したそうだが、両下肢は皮膚移植が必要なほど大変な状態だった。
講演Uは中野先生のお話し
日本人の保菌率は0.4%だが、地域によってもっと多いところもある。この感染症のことを知らないではすまされない。
予防するワクチンがあるということを、ぜひ現場から情報を発信してほしいとこのことだった。
髄膜炎菌ワクチン(メナクトラ)は、患者さんが増えたことでアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどでは定期接種になっている。
日本では、まだ任意接種で費用もとても高い(当院では23000円)。
メナクトラは起炎菌となりやすいA,B,C,Y,W-135型のうち4つの血清型(A,C,Y,W-135)に対応している。B群には対応してないのが悩ましいが、B群のワクチンは日本にはなく輸入ワクチンとなってしまう。
しかし、寮生活をしている方、海外留学をするお子さんは是非メナクトラの接種をお勧めしたい。クラブの合宿も危険かもしれない。また発症が10代後半にピークがあることより、できれば11才以上のお子さんも接種を考慮して頂ければと思う。
ちなみに患者さんのピークは10代後半と40才〜70才代。
10代のワクチンとして大切なのはもちろんだが、大人のワクチンとしても接種が必要かもしれない。
Posted by さかざきひろみ at 18時50分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年01月13日(日)
大混雑
今日は、西九条休日診の当番。
朝、すでに建物の前にずらーっと車が並んでいた。こんなことは初めて。
10時を過ぎると、待合は大混雑。
それほど待合は広くないので、ほとんどの方はたちっぱなし。
内科の患者さんのほうが多いとのことで、内科の方もたくさん診た。
待っている方は、物凄いのだが私のところにカルテは回ってこない。信じられないかもしれないが、ひとり診察して、時間があいてまたひとり。どちらかというと暇なのだ。
普段のクリニックのように次から次へとカルテが回ってこない。
受付にはカルテは山積みになっているのだが、問診担当のナースは1人で、ゆっくりしているので、そこで停滞している。
こんな時は、何人かナースが手分けをして問診をとったらよいのに。もう我慢できずに、何人かカルテを奪いとった。
しかし、診察が早く終わっても、今度は会計やお薬でまた待っている。
待合には、これから診察の人、お薬待ちの人、会計待ちの人だかり。
もちろん患者さんは9割がインフルエンザ。
西区や港区で流行していたのだが、福島、大正、此花でもすごい。南港方面の幼稚園、保育園、小学校もインフルエンザが流行してきた。
本日受診された方、ほんとに大変でお疲れ様といってあげたい。たいてい2-3時間待ち、診察終わっても1時間待ち。
もう少し効率よくするように、受付での問診方法など改善点が必要とアドバイスしてきた。
診療所の帰り、晩御飯の材料を買いに、デパ地下に立ち寄った。そこは西九条診療所の待合より空気が悪い。
なんかインフルエンザ密度がこっちのほうが高そう。
こういうところでも、どんどん広がる。
ほんとに今年のインフルエンザ流行の勢いが凄い。
娘も本日病院での休日当番で、インフルエンザが凄かったそう。外来も多く、救急車もやってきて入院するお子さんもたくさん。彼女曰く、「めっちゃしんどい。インフルエンザに罹りそう。もう、いっそのこと罹って休みたい。」
寒くて乾燥する日が続く。これからますます増えそう。
私はどんなことがあっても絶対罹るわけにはいかないのだ。
Posted by さかざきひろみ at 19時39分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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