父の米寿のお祝。
娘夫婦も参加してくれて、皆でお祝いすることができた。

実家に迎えに行くと、父が「もう行くのやめとうこうかと思った」
いやいや父が主役なので、いないなんてありえない。
なにか予定があると、朝から緊張するようで疲れるよう。
それでも、参加してくれた。

お店までの距離も杖なしでスタスタ歩く。
お料理も美味しそうにたくさん食べてくれた。
ほんとに年をとってしまったけど、まだまだ元気。

最後に、88才のバースデーケーキ。

ローソクふーが難しそう。
母が手伝って、二人でふー。

皆でお祝いできてほんとによかった。
つぎは卒寿にむけて、いつまでも元気でいてほしい。

先日、クリニックに素敵なお客さまが２人。

ひとりは、産婦人科の女医さん。
スタッフが「先生、来はりました。モデルさんみたいに綺麗です」
（ほんまや）
１才と３才のママで、お仕事も育児も一生懸命頑張ってはる。だけど、私バリバリ働いているんですというふうにも見えず、控えめでめっちゃ可愛らしい。
漢方が好きで見学にいらっしゃった。
お子さんたちに、小建中湯と麻黄湯がとてもいいとのこと。そんな話をお聞きするととっても嬉しい。
逆に私が思春期の女の子たちの婦人科的問題や腸内細菌について色々教えてもらった。。
お母さまが腸内細菌にとても詳しいとのこと。
なんと、今やアメリカでは便を売る時代。
便を売るぐらいにならなあかんと、彼女が妊娠中にも、お子さんたちも赤ちゃんのときから色々乳酸菌製剤を飲まれているらしい。

もうひとりは、これから電子カルテを導入するクリニックの看護師さん。
有名な小児科の優秀なナース。
どんな方かと思ったら、彼女も控えめでとっても可愛い。
しかも上品。立っている後ろ姿まで可愛いらしい。
後ろ姿が可愛いっていうのは、女子としてとても素敵ポイント。きっと、たくさんのママ達を癒してはるんやろうなと思った。看護師さんなのに事務的なことも、いっぱい聞いてはった。紙カルテから電子カルテに移行するのはとっても大変。でも、彼女みたいな熱心なスタッフいたら大丈夫かなと思ってしまった。

素敵な人に出会うと、こちらも元気になってパワーをもらう。また、会いたくなる人たち。
私は得るものがいっぱいだったけど、お二人のお役にもたてていますように。

昨日新しい元号が決まった。
「令和」
私は診療中だったので、スタッフが教えてくれた。
「なんて読むんやろう？これ、先生、令和かな？」

なんとなくピンと来なかったけど、万葉集が出典とのこと。
「初春の令月（れいげつ）にして、気淑（よ）く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披（ひら）き、蘭は珮後（はいご）の香を薫す」
「初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる。梅は美しい人の鏡前のおしろいのように咲いているし、蘭は貴人の飾り袋の香のように匂っている」という意味。
わあ、なんて華やかで素敵！
その情景と香りが浮かぶよう。
ちょっとわくわくする。実は学生のころ、歴女で万葉集とか好きやったことを思い出す。

そういえば、平成の意味って？
「平成」は「国の内外、天地とも平和が達成される」と言う意味で、中国の「史記」や「書経」からとった言葉らしい。
今更ながら初めて知った。すこし堅い感じかな。

平成になった時も、ちょうど仕事中。
病棟で、「平成やで」と聞いた。
その時は、医師になって、１年目で、たしか岡山から溶血性尿毒症症候群のお子さんが救急車で入院となった。当時、私は小児科で腎疾患を勉強中で、一番下っ端。
患者さんは５才の男の子。病原性大腸菌O157感染で、出血性大腸炎になり、腎不全となったため、大学病院に入院された。泌尿器科の先生と共観で、透析を導入して、結局後遺症なく軽快した。ほんとに元気に回復されてよかった。
今ごろ、35才になっているはず。当時のこととか覚えているやろか。

私は昭和６３年に結婚して、医師になった。
平成は私の小児科医としての３０年。
妻？としての３０年。

令和は、どんなふうになるんやろう。
その名のとおり、華やかで美しい時でありますように。
昭和、平成、令和と３つの元号を経験できるなんて、ほんとに幸せ。