2021年02月23日(火)

9価HPVワクチン [クリニック情報]

やっと明日、9価ヒトパピローマウイルスワクチンであるシルガード®9が発売される。
承認までになんと約5年もかかり、そして発売までに約7ヵ月。
でも、残念ながらまだ定期接種では認められない。
自費接種のみ。

今、定期接種なのは、サーバリックスとガーダシル。
サーバリックスは子宮頸がんになりやすいハイリスクな16型、18型の感染予防。
ガーダシルは、その二つの型に加え、尖圭コンジローマをおこす6型、11型も含まれる。

シルガードは、ガーダシルの4つの型に加えて、やはりガンになりやすい31.33.45.52.58の5つの型も含まれる。

今世界ではこの9価ワクチンが主流。

9価ワクチンであれば、日本人でも約9割のハイリスクHPV感染を予防できると言われている。

しかし、まだシルガードは定期接種では使えない。
いったいいつになったら、定期になるかもまだわからない。
ただ、もう定期接種からはずれてしまった年齢の方はぜひこのワクチンがおすすめ。

高校1年生の3月までが定期接種だが、コロナの影響で今年度のみ高校2年生の3月まで定期接種が認められる。

ちなみに、ガーダシルは9歳以上の男子に接種することも昨年12月に承認された。しかしこれも自費。HPVは男性もかかる病気(中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなど)の原因になる。またHPV感染症を減らし大切なパートナーにうつすこともなくなる。

シルガードも男子に対するガーダシルも厚労省の指示により全例登録が必要で、そのためのシステムである「ワクチンQダイアリー」への登録が必要となる。
(初回接種のご来院時にご案内します。)
また、接種する医師も登録が必要。
当院では、シルガード9は1回27000円。しかも3回接種が必要。
とても高額なのだけど、がん予防ワクチン。
ワクチンの普及で先進国では子宮頸がんがどんどん減少し、いずれなくなるとも言われている。しかし、日本では毎年1万人が発症し約3000人もの女性が命を落としている。

定期接種のガーダシルはネットで予約可能。
シルガード9(自費)は、電話でのご予約になりますので、ご希望の方はクリニックにお問い合わせください。

子宮頸がん予防ワクチン、HPVについてとても詳しいサイトがある。
その名もみんハピ(みんなで知ろうHPVプロジェクト)
詳しくはこちら
とてもためになるのでぜひ見てみてね。

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Posted by さかざきひろみ at 17時13分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年02月21日(日)

太陽のビタミン

それは、ビタミンD。
皮膚が日光にあたると生成されるのでそう呼ばれている。
しかし、今ビタミンDが低い人がとっても多い。

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森下仁丹BabyDのサイトより

特に日本人は、紫外線をガードするため、ビタミンD不足に陥りやすい。女性の8割以上、男性の6割以上が不足しているとのこと。
母乳ばかりで離乳食を食べないお子さんだけと思っていた。

学校に行けなくてずっと家にいるお子さんたちの検査をすると、ビタミンDの値がかなり低い。ママたちが皮膚科で検査してもらった値もとても低い。なんと、一けたの場合もあってびっくり。

ビタミンDは、魚やキノコ、卵黄に多く含まれているが、食べ物だけで必要量をとるのはとても難しい。そのために適度な日光浴をして紫外線によるビタミンDの生成が必要。

「夏期は15分から30分程度、冬季は1時間程度」がビタミンD生成のために推奨される日光照射時間。
私のように、日焼け止めや日傘でガードしていたら、多分日光からのビタミンDはほとんど生成されない。

外遊びのときも日焼け止めを塗っていた1歳のお子さんもとても低かった。この子は母乳メインで偏食だった。母乳のビタミンD濃度はミルクの半分以下。ミルクを1000ml飲んでやっと乳児の1日の必要量のビタミンD400単位が摂取できる。

ビタミンDが不足すると
@ 骨と歯が弱くなる。最悪の場合、子どもはくる病、大人は骨軟化症や骨粗しょう症になる
A 免疫力が低下して、感染症にかかりやすい
B アレルギーになりやすい
C 将来、糖尿病やがんになりやすいという報告もあり。

今は、コロナの関係でAが注目されている。
日光をたっぷり浴びるのが一番やけど、なかなか難しい。

ビタミンDには、生後1ヵ月から使用できるサプリメント「Baby D」がある。
サプリメントは1滴あたり5μgなので、2滴で10μgになる。孫っぴもしばらく飲んでいた。
これは、大人も飲めるけど、大人の方の場合は、他にもサプリがある。
下記のものは美容と健康にもよいオメガ3も含有。
ビタミンDは、とっても大切なものなので、気になる方はご相談くださいね。

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今日の新作

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Posted by さかざきひろみ at 16時21分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年02月20日(土)

外来状況 [クリニック情報]

とっても寒かったり、そして今日は暖かい。
しかも、今日はコロナ前の外来のよう。
久しぶりの感覚。

今日は、お熱のあるお子さんも少ない。
咳、鼻水。目がかゆい。じんましんや湿疹の悪化。
アレルギー症状の方が多い。
スギ花粉も飛び始めた。

舌下免疫療法をしているお子さんたちは、ほんとに軽い。
症状がない方もいる。
今は、スギの舌下免疫は始められないが、GW明けにはできるので、また相談してね。

ダニアレルギーのお子さんたちは、いつでも始められるけど、最近また開始する方がふえた。

残念ながら、ハンノキやシラカンバ、イネ科、ヒノキに対するものはなく、症状がでても対症療法のみ。

抗アレルギー薬の内服、点眼、点鼻薬。
さらに漢方薬を組みあわせるとさらに症状がましになる。

透明の鼻水さらさらは、R小青竜湯
鼻水より鼻閉がくるしいときは、A葛根湯加川芎辛夷
鼻閉がひどい、眼の症状もひどいときは ㉘越婢加朮湯
冷えが強い場合は、127麻黄附子細辛湯 
漢方は選択肢が多いのが魅力。

そして、本日は実はリアル講演会。
その話はまた後日。

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Posted by さかざきひろみ at 19時58分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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