2024年08月18日(日)

パパの災難。とうとう....

もう2週間以上前のこと、
パパがコロナに初めて罹患した。

最初は比較的元気だったが、ゾコーバを早めに内服。

だけど、だんだんひどくなる。
高熱と喉の痛みがひどい。
ロキソニンを飲んでも全く効かない。
のどの痛みで夜も眠れず、彼はボロボロになっていく。
@葛根湯+109小柴胡湯加桔梗石膏もそれほど効かない。

悶え苦しんでいたので、大青龍湯(㉗麻黄湯+㉘越婢加朮湯)で、少し汗をかけた。

その後は、痰でおぼれそうになっていた。
109小柴胡湯加桔梗石膏+90清肺湯。

そして、5日が経過。
まだまだ、めっちゃふらふらなので、仕事ができる状態ではないのだが解熱していたので、出勤。

その日も早く帰るはずが、帰ってきたのは21時すぎ。
再び発熱し、胸痛と咳がひどい。
CTで肺炎も併発していた。

でも休めたのはその後1日だけ。

翌日午後は、スタッフ皆が夏休みで不在なので出勤。
なんとか10日経過して、やっと改善傾向に。

今は、頭痛と倦怠感が残っているらしい。
ロキソニンのんでも頭痛はよくならない。
そこで、漢方の出番。
頭痛には、五苓散単独よりもP五苓散+㊴苓桂朮甘湯がとてもよく効くらしい。
回復のためには、㊶補中益気湯。

彼の舌は、水毒+血虚+瘀血の所見。
107牛車腎気丸あたりを追加するとさらによいかもしれない。

今は、頑張れば何とか頑張れるので、㊶補中益気湯でいけそう。
頑張っても頑張れないときは、108人参養栄湯がよいかも。

彼はワクチンをいつも接種していたが、最後に接種して1年以上経過していた。もう免疫もなくなっていたのだろう。
今回、もしゾコーバを飲んでいなかったら、どうなっていたのだろう。

私は外来で診たお子さんたちは、コロナにかかっても比較的元気、虚弱体質の高齢者がかかるとこんなに大変なのだ。

ちなみに、私は何にもおこらなかった。
最初は、私も罹ると恐れていたのだが。
抗原検査も、大丈夫。

毎日、コロナのお子さんたちを診察。
しかも小さいお子さんはマスクできずに大泣きするため、飛沫を浴びまくっている。
きっと私には抗体がたくさんあるのだろう。

パパが後遺症など残さずに無事に回復しますように。
ごはんがいっぱい食べれるようになりますように。

Posted by さかざきひろみ at 19時47分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年08月17日(土)

お盆の外来 [クリニック情報]

お盆の外来は、前半はお熱のお子さんがとっても多かった。
帰省中や旅行中にお熱がでた、旅行から帰ってきてから熱がでたなど。

普通の夏風邪が一番多い。
次にマイコプラズマ、新型コロナなど。

手足口病は、今年2回目かかってたり、中には3回目も。
後は、わずかだけどRSウイルス。

暑すぎるので、汗もがひどかったり、飛び火になったり。

あと、咳がとっても長いお子さんが多い。
昼はないけど、朝と寝る前の咳が続いている、だけど、本人はとっても元気。
喘息の既往がある場合もあるし、ない場合もある。

マイコプラズマは、先週よりましだけど今週も多い。
下の表が典型的なケース。

画像(320x220)・拡大画像(640x441)

熱がでて、翌日(2日目)に外来受診。
このとき、ほとんど咳なしのケースも多い。
新型コロナやインフルエンザの検査は陰性。

朝は熱がさがって安心してしまうけど、夜になると高熱。
このケースは、4日目の夜に再び高熱で、咳がとってもひどくなったため、5日目に受診。
マイコプラズマの検査が陽性になった。
クラリスを処方して、翌日に解熱して咳も軽快。

ただ、クラリス耐性の場合は、この後も熱が続く。
その場合は必ず受診して、薬の変更やレントゲンも必要となってくる。

マイコプラズマは熱がでて1−3日目は検査してもたいてい陰性になるので注意。
3日目に検査しても陰性、5日目にはじめて陽性になったりする。
潜伏期は2−3週間。
いつまで流行が続くのだろう。

Posted by さかざきひろみ at 18時43分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年08月15日(木)

60番 桂枝加芍薬湯 [漢方製剤]

けいしかしゃくやくとう。

下痢や便秘による腹痛に、またストレスによる腹痛にも有効。

構成成分は虚弱な人の風邪の初期につかう㊺桂枝湯とおなじ。
そのうちの芍薬を1.5倍にしたら、桂枝加芍薬湯になる。
芍薬をふやしただけで、風邪薬がお腹の薬になるのは、とても興味深い。

錠剤があるので、大きなお子さんたちの反復性腹痛にはこれを処方することが多い。

画像(320x195)・拡大画像(640x390)

この桂枝加芍薬湯に膠飴(こうい)を加えると99番小建中湯になる。
さらに、大黄を加えると134桂枝加芍薬大黄湯という処方になり、便秘のお薬になる。
漢方薬はこのように処方が似ているものが多い。
それもまた面白い。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

Posted by さかざきひろみ at 19時43分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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