さかざKIDSブログ

2021年01月23日(土)

睡眠力

今日のWEB講演は「小児神経発達症と睡眠フォーラムin大阪」

睡眠はほんとに大切だとつくづく思う。
最近とっても注目されている。

眠れないといって来院されるお子さんも増えている。
大人の方の睡眠障害もとっても多い。

日本人の睡眠時間は世界の中でもとっても少ない。
日本人は働きすぎかな。
子ども達も少ないが、大人も30歳を超えると平均睡眠時間が6時間未満が4割もいる。
ただ、短時間睡眠でも大丈夫な人もいる。それは非常にまれな遺伝子によって、そうできる。普通の人は睡眠は大切!

睡眠不足になると食欲を増加させるグレリンが増えて、食欲を抑制するレプチンが減るので、その結果太る。インシュリンの分泌が低下し糖尿病のリスクがふえる。眠れないと交感神経過緊張になり、高血圧、さらに認知症のリスクも。

本日は、神経発達症のお子さんの睡眠障害にメラトベル顆粒が有効という講演。とくに睡眠導入がなかなかうまくいかないタイプに有効とのこと。ただ、保険適用は6-15歳の発達障害のお子さん。

メラトベルの主成分はメラトニン。
これは睡眠に大切なホルモン。

メラトニンは、朝の光を十分にあびると分泌される。
夜の明るすぎる照明曝露で乱れる。
また加齢でメラトニンの分泌量が減るので、年をとるとは睡眠障害が出てくることが多い。

メラトニンの役割は、睡眠作用だけでなく、概日リズムの調節作用、さらに抗酸化作用(体や脳の老化を防いでくれる効果)、免疫力強化作用(外部から侵入してくる細菌やウイルスなどをやっつけてくれる)などいろんな作用があるそう。

メラトニンをしっかり分泌するために、まずは睡眠衛生指導が大切。

朝と昼は
@毎日同じ時間におきる
A朝起きたら日光をしっかりあびる。
B朝ごはんをしっかり食べる
C昼は外でしっかり運動
D休日も寝坊しないで平日と同じ時間におきる。

夜は
@寝るためのルーティンを決める
歯磨き、パジャマへのお着換え、本をよむなど毎日同じにする
Aテレビ、ゲーム、スマホは控える。
眠る2時間前にやめたほうがよい。
メラトニンの分泌は光刺激によってストップしてしまう。
Bねるときは、暗くする。リラックスして静かにすごす
C夕食は腹八分目。夕方以降コーヒー、紅茶、日本茶、チョコなどは食べない。

あと、夕食は寝る3時間前、お風呂は寝る90分前というのもよく言われてる。

どれもとっても簡単に見えるけど、大人になるとなかなか難しい。できれば、小さいうちに習慣にすることが大切だと思う。赤ちゃんのうちから、良質睡眠を習慣つけて睡眠力の強いお子さんに育てたい。
だから、今「寝んトレ」なるものが話題なのね。

Posted by さかざきひろみ at 19時47分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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