2021年01月14日(木)

抱っこひも

今日はとっても暖かい。
昼間はコートがいらないくらい。

ただ昨日までとっても寒かった。
外来に受診される赤ちゃんは、もこもこコート、帽子、そして抱っこひもで来院されることが多い。

外は寒いけど、待合室はとっても暖かい。

診察室で、抱っこひもからでてお洋服を脱ぐと、顔も身体もまっかっか。背中にはじとーっと汗。

ママも汗だく。
大人の体温は36-37度あり、そこにしっかり抱きかかえられて、大人もオーバーを着ている。たくさん着てもこもこになった状態で抱っこひもの中にいるのは、少し暑いかも。

さらに首のすわってない赤ちゃんの場合は、もうひとつ中にインサートがある。

画像(135x180)・拡大画像(480x640)

私は、まごっぴと抱っこひもで移動するとき、寒くても彼にはコートを着せずに薄着にしている。
それでも、彼を抱いていると暑い。
孫っぴもほかほかに。

でも抱っこひもの中の彼と、お話ししながら移動するのはメッチャ楽しい。嬉しい時間。

最近湿疹が急にひどくなる赤ちゃんも増えた。
背中はきれいなのに、お腹や胸、大腿部に細かい発疹がたくさん。真冬なのにどうみても汗も。私はこれを抱っこひも湿疹と呼んでいる。

抱っこひもの中も暑くなるが、ベビーカーも暑いことがあるかもしれない。
電車の中やデパートで、もこもこのオーバーを着て、毛糸の帽子、さらに毛布をかけてもらっている赤ちゃんを時々見る。
きっと、おうちに帰ったら汗もだらけ。
とっても寒い日は、上着も必要。
だけど、室内に入ったときは、オーバーは脱いだほうがよい。

冬のお洋服、色々迷うかもしれないが、着脱を簡単できるように工夫するのが一番。

Posted by さかざきひろみ at 18時13分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2021年01月13日(水)

優しい空間創りに支援を

小児東洋医学会でお世話になっている島根医大の小児科教授の竹谷健先生から、クラウドファンディングの情報をアップしてほしいと頼まれました。

総合周産期母子医療センターの白い壁を癒しの優しい空間にリニューアルされるそう。
赤ちゃんの周りの優しい色や空間はママをはじめ家族みなさんをとても癒してくれると思います。

【島根大学医学部附属病院・周産期母子医療センターがクラウドファンディングに挑戦!】

この度、島根大学医学部附属病院・周産期母子医療センターがクラウドファンディングに挑戦することになりました!

今まで、「白い無機質」だったセンターの壁を、赤ちゃんやご家族が少しでも安心していただけるような「温かい」空間にリニューアルいたします!

自分の産後の体調も戻らないうちに、それでも大切なわが子に会いたい一心で面会に来るお母さんが、白い無機質な廊下を歩いて、少しでも不安が強まらないように。

皆様からの温かいご支援を、よろしくお願いいたします。
 詳しくはこちら

Posted by さかざきひろみ at 20時08分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年01月12日(火)

この科にこの1本 [漢方薬]

先週のWEB講演会は井齋先生のサイエンス漢方。
「この科にこの1本」
井齋先生の提唱されているサイエンス漢方というのは、現在医学の枠のなかで、漢方薬の効果をとらえて、西洋薬と同じ感覚で漢方薬を使いこなすというもの。
難しい漢方理論は全く出てこないで、簡単でわかりやすい。
今回のブログはそのまとめ。

1)眼科にこの1本
  結膜炎に@葛根湯
  千福先生も葛根湯が結膜炎にいいって話してはった。
  応用編は、鼻涙管狭窄にH小柴胡湯+70香蘇散
   これは、私も処方するけどとっても有効。
2)耳鼻咽喉科
  めまい発作にP五苓散 即効性あり
  根本治療は㊲半夏白朮天麻湯
3)皮膚科
  尋常性乾癬に125桂枝茯苓丸加ヨクイニン
   これは、生理で悪化するニキビにもよい
4)泌尿器科
  泌尿器炎症に76竜胆瀉肝湯
  私はよく㊵猪苓湯を使っていたが、井齋先生によると、膀胱炎の炎症によって軽いものから、㊵猪苓湯56五淋散76竜胆瀉肝湯。ちなみに市販のボーコレンは五淋散のこと。

5)産婦人科
  月経痛に68芍薬甘草湯 2包飲んだ方がより有効
6)小児科
  嘔吐にP五苓散
7)整形外科
  筋肉痛に78麻杏よく甘湯
  これは、私もよく飲んでいる。急性の筋肉痛にgood。筋肉系の消炎鎮痛剤。
8)外科
  化膿に122排膿散乃湯  治るまでのプロセスが早くなる。傷の治りもよくなる。壊れた組織の修復が促進されるとのこと。
これは、私も娘も孫っぴも良く飲む。化膿しても抗生剤がいらない。
9)循環器内科
  動悸・息切れに64炙甘草湯
  これを予防に飲んで、動悸がしたら113三黄瀉心湯を飲むとすぐ治るとのこと
10)呼吸器内科
  痰の多く出る咳に90清肺湯
11)消化器内科
   胃腸炎に82桂枝人参湯
   P五苓散は嘔吐はとめるが、炎症をとめるにはこれが一番
12)総合診療科
  認知症に54抑肝散
   すごく神経が高ぶって興奮してしまうときは、72甘麦大棗湯。これは漢方のセレネースのイメージとのこと。どちらも、子ども夜泣き疳の虫に使う薬。
最近、お子さんの不安症状に甘麦大棗湯を処方することが多くなった。

井齋先生の話はクリアカットでわかりやすい。
漢方薬のことをよく知らなくても使える処方がたくさん。

Posted by さかざきひろみ at 17時02分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

過去の記事へ

ページのトップへ ページのトップへ

1

2021


          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2006 さかざKIDSブログ All right reserved.2006 Sakazaki Kodomo Clinic.