さかざKIDSブログ

2022年09月06日(火)

親指が

「この子、親指が曲がったままです」と、時々相談されることがある。

ばね指かなと思って、いつも小児整形外科に紹介させてもらっていた。
こういった場合に、一番多いのが「強剛母指」というものらしい。

大阪小児科医会会報に保坂先生が詳しい記事を書いて下さった。

「強剛母指」は、親指の第一関節が曲がった状態で、たいてい親指のつけに硬いしこりがある。

これは、親指の腱が太くなっておこるのだが、太くなる原因は不明。
「強剛母指」は自然に治ることが多く、小学校入学ぐらいまでは経過観察でよいとのこと。

画像(240x178)・拡大画像(640x477)

「強剛母指」日本整形外科学会HPより

「ばね指」というのは、腱が太くなるのでなく、腱をおおう鞘が炎症をおこして腫れて、腱がとおるトンネルが狭くなるのが原因。
子どもではなく、更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも見られやすい。
子どもはばね指ではないのね。
 
他にも「握り母指症」というのがあって、これは、親指の第2関節で曲がっていて、第1関節は伸びている。
こちらは、親指の腱が一部なかったり機能が悪かったりして、装具をつけるので、手外科専門の整形外科に紹介する必要がある。

親指が伸びないという訴えでも、原因は色々違う。

Posted by さかざきひろみ at 19時02分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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