2022年09月13日(火)

フクロウさんとヒバリちゃん

漢方の大家の山本巌先生が、人をフクロウ型とヒバリ型にわけて、その特徴を示されている。

フクロウ型は、
・朝起きるのが苦手
・朝は頭がぼーっとしているが,夕方から夜にかけて最も元気.
・夜はなかなか寝つけない.
・体力がなく疲れやすい. 頭痛,めまい.
・吐き気,胃痛などの消化器症状.

現在、久留米大学先進漢方治療センターでは、フクロウ型外来なるものがある。 
起立性調節障害は、フクロウ型体質の一症状とのこと。

惠紙 英昭先生はフクロウ型には、㊴苓桂朮甘湯が有効で、
倦怠感が強ければ、それに㊶補中益気湯を追加するのがよいと言われている。

さらに惠紙先生は、姿勢が悪い猫背のお子さんも多いことを指摘されている。その場合には、ストレッチも合わせて指導されているそう。姿勢の悪さも身体のバランスに悪影響を及ぼす。
漢方薬だけではなく、養生もとても大切。

ヒバリ型は、
・早寝,早起きで朝から食欲旺盛.
・1日中,元気で活動できる.
・骨格や呼吸器,循環器,胃腸が丈夫.

ただヒバリ型は、体の無理が利くため,暴飲暴食を重ねがちで,中高年になって高血圧や糖尿病などの生活習慣病に悩む傾向があるらしい。

実は私は、めちゃくちゃヒバリ型。
ただ、太るのが嫌なので、暴飲暴食はしなかった。
そのおかげで、今も元気。

ちなみに、フクロウ型は、40歳をすぎると体調不良の訴えが減り、60歳以降は元気で長生きする傾向があるそう。

すべての人が、これにあてはまるわけではないけれど、フクロウとヒバリの考え方、なかなか面白い。

Posted by さかざきひろみ at 19時35分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年09月11日(日)

この夏最後の

水遊び。
9月なのに、昨日から暑い。
プールも水遊びも、今年最後かな。

浮き輪も喜んだけど、ちっちゃいプールでは泳げないね。

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シャボン玉もいっぱい。
おかげで、ウッドデッキはぬるぬる。
爺も私もまたずぶ濡れ。

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プールからでても、浮き輪をもって走ってる。

今回も小さい風船がたくさん。
最後はこれでキャッチボール。

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さらに夜は花火大会。
爺も婆もへとへと〜。

Posted by さかざきひろみ at 18時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年09月10日(土)

危ない!

小児科学会雑誌に注意喚起がでてきた事例2つ。

1)新型コロナウイルス抗原キットの抽出液の誤嚥。
 保護者が眼をはなしたすきに、4歳のお子さんが、抗原キットの検体抽出容器をあけて、抽出液を4本も内服してしまった。
2)5歳のお子さんの消毒用エタノール誤飲。
 保母さんが気付かないうちに、5歳のお子さんが、10回も消毒液を手につけてなめた。

1)については、抗原キットの抽出液の中に防腐剤としてアジ化ナトリウム入っている。
これを経口摂取すると、頭痛、嘔吐、めまい、息切れ、血圧低下、乳酸アシドーシスをおこすことがある。
ヒトの経口の毒性量は 5-10mg
最小致死量は700-800mg。

抗原キットに入っているアジ化ナトリウムは4本のんでも、0.2mg以下であり、中毒症状が出ることはないらしい。しかし、キットによっては、抽出液ボトルから分けて入れるものもあり、小さいお子さんがそのボトルをすべて飲むと中毒症状が起こる可能性もある。また、眼にはいったときの影響は不明で、すぐに水で洗い流す必要がある。

この子さんは、「のどが渇いて、ふたを開けたらリンゴの匂いがしたので飲んだ」とのこと。
今まで抗原キット関連の事故報告は29件ありうち7割はお子さんの誤嚥らしい。
 当たり前のことだけど、事故を防ぐためには、お子さんが触らない様に厳重に保管する必要がある。

2)は、
新型コロナが流行したので、消毒液を保育園の園児が手の届くところにおいて各自で消毒していたとのこと。
 保母さんが気付いたときには、児は目が回って、呂律が回らず動けないため救急搬送。
入院加療で翌日には軽快したそうだが、血中エタノール濃度が高く、急性アルコール中毒と診断された。
この消毒用エタノールは1プッシュ3mlで、小児では4プッシュで重篤な症状が出現する。

 消毒用エタノールについては誤飲以外にも眼に入ったことによる相談が急増している。実際私も、病院勤務時代に何例か経験した。急いで眼科の先生にお願いして診察してもらったのを覚えている。お子さんが自ら触る以外にも、大人が噴射方法を間違えたり、自動噴射により眼に入ってしまうこともある。日本では、それで重篤な症状はないが、海外では、アルコール消毒が眼に入って、角膜潰瘍や結膜潰瘍の報告もあり、要注意である。

日常の中で、予想のつかないことが起こる。
私達周りの大人がしっかり注意しないといけないし、お子さんたちにもリスク回避をしっかり教えないといけない。

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Posted by さかざきひろみ at 16時22分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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