2023年04月13日(木)
14番 半夏瀉心湯 [漢方製剤]
ツムラ13番は欠番。
14番は、はんげしゃしんとう。
黄連+黄芩を含まれるものを瀉心湯類と言って、腹部の熱を冷まして、心窩部のつかえをとる作用がある。
したがって、食べ過ぎ、飲み過ぎによる胃腸障害で、胃に熱がこもるタイプに処方する。
お腹の所見では、みぞおちが硬くなっていて、押さえると不快感がある。
また「瀉心」には、「心火を瀉す」という意味もあり、心の火=イライラや怒りの感情を取り除く作用もあり、メンタルにも有効。
漢方薬は身体だけでなく心にも両方に有効であるものが多い。
半夏は、嘔吐を止める作用があり、気のめぐりもよくなる。
乾姜や人参は身体を温める。
また、黄連を柴胡、乾姜を生姜にするとH小柴胡湯になるのも面白い。
さらに、口内炎にもよく効く。
緩和ケアで、抗がん剤で口にたくさん口内炎ができる人によく処方されるらしい。
主人が口内炎がひどいときは、ペースト状にして患部に塗りつけた。苦いけど、かなり痛みがかなりましになったらしい。
また、胃腸炎で下痢がありおなかがゴロゴロしている場合にも有効。岩田健太郎先生は細菌性胃腸炎によく処方されるとのこと。
これも、粉薬はとっても苦いけど、錠剤があるので便利。
もひとつ胃もたれに有名なのは、㊸六君子湯。
もともと、比較的元気で、冷えがない場合はM半夏瀉心湯。
もともと体質虚弱で、冷えがある人は㊸六君子湯。
Posted by さかざきひろみ at 19時50分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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