2020年07月14日(火)

番号と色 [漢方薬]

漢方薬は漢字が難しい。
ママたちもよく○番と○番下さい。とか
○番やったら飲んだことがあります。など番号でお話されることも多い。
この番号、あいうえお順でも何でもないし、なんでこの番号?って思われる方も多い。
実は、全て正確に漢字で書くのは至難の業で、番号が使われるようになったらしい。
昔は、電カルなるものもなく、あの難しい漢方の漢字を紙カルテに書くのも大変。
その番号の意味は全くなく、ツムラの研究者だった小根山隆祥氏という方が実験ノートに付けていた番号とのこと。
ちなみに、ツムラさんのエキス剤は1-138まで。
ただ、4とか13とか縁起の悪い番号は欠番で、全部で128種類。

あと、アルミパックの色でいう人もいる。黄色いのと茶色いのをもらっていた。どんな症状でと聞いて、初めて黄色は54抑肝散、茶色は17五苓散だったりする。
年長さんぐらいだと、「せんせー!99番と2番くださーい」
または、「せんせー! ピンクとみどりくださーい」
99番小建中湯はピンク、2番葛根湯加川芎辛夷は緑。

この色には規則があって、

1がつくもの:水色 2がつくもの:みどり
3がつくもの:黄緑 4がつくもの:黄色
5がつくもの:だいだい色 6がつくもの:肌色
7がつくもの:茶色 8がつくもの:赤
9がつくもの:ピンク 0がつくもの:紺色

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ずらーっと並べるとカラフルで可愛い。

Posted by さかざきひろみ at 20時10分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年07月12日(日)

OTC漢方薬 [漢方薬]

久々にいいお天気。
今朝は、今年初めての蝉の声。

今日は、市販のOTC(over the counter)漢方薬のお話。
お値段がちょっと高いけど、結構たくさん販売されている。
医療用漢方薬と同じ名前のものも多いが、小林製薬さんのはネーミングが面白い。

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最近発売されたのは、
テイラック:低気圧などで不調を感じる方に
気圧変動による体内バランスの乱れに伴う症状を改善
実はこれはP五苓散がまるまる入っている。
ただ24錠で1000円。1回4錠なので、6回分だけ。
湯水のように五苓散を飲んでいる水毒女の私だと、何瓶も買わないといけない。あとアルピタンもP五苓散。これはアルコールなどによる頭痛にと記載されている。いわゆる二日酔い。

ほかにも色々調べてみた。

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この中で、実際のエキス剤と同量なのは、テイラック、アルピタン、コムレケアだけ。
あとは全部含有量が少ない。
それにしても名前が面白い、ジジラックって、ちょっと笑ってしまう。

また、漢方薬って体質にあわせる必要もある。
例えばギャクリアは㊸六君子湯なのだけど、これは冷え性で虚弱な人用。ガッチリタイプで冷えのない場合はM半夏瀉心湯。ダイエットのためにナイシトールやビスラックゴールドを飲んだだけでは痩せない。痩せるには食事、運動、睡眠など生活習慣の改善が絶対必要。

これ以外にも、実際たくさんの市販薬があるので、どうしても病院に行く時間がない人は、試す価値があるかもしれない。それで、良く効いたら、あとは病院でもらったほうが安上がり。行く時間がないときはオンラインもおすすめ。

Posted by さかざきひろみ at 13時48分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年07月11日(土)

今週は、雨が続く。

大阪では、止み間もあってそれほどでもないが、九州や中部地方では、すごい豪雨で川が氾濫。
ほんとに自然災害だけは、とても大変で避けようがない。
ニュースでみる九州地方の映像も見ていて辛くなる。
それでも、一生懸命復旧にみなさん頑張っている。
ほんとに、これ以上雨がひどくなりませんように。
早く復興できますように祈るばかり。

さらにコロナが東京では連日200人越え。
大阪でもすこしずつ増えている。
この数にびっくりしてしまったが、感染者が増えても、重症患者は一貫して減少傾向。
軽症や無症状の方もPCR検査をすることで、多くの陽性者がでているだけで、第一波のときとは少し違う。

だけど、決して安心してはいけない。
今後、このまま増えていくと入院患者さんも増えて医療機関を圧迫する可能性もある。
あまり神経質になりすぎるのもよくないけど、自分だけでなく周りの大切な人たちを守るために、一人ひとりができる範囲で感染予防に気をつけたい。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」Jin先生の言葉を思い出す。
災害もコロナもいつかきっと乗り越えることができるはず。

コロナといえば、岩田健太郎先生が、あっという間に3冊の本。どれも面白い。

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さらにもう1冊、「サッカーと感染症 Withコロナ時代のサッカー行動マニュアル」と言う本もでた。
新見先生の執筆スピードもすごいけど、それ以上かも。
岩田先生、実は漢方の本も書いてはって、昨年の小児漢方懇話会でも特別講演をしてもらった。

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感染症の専門の先生だけど、医学生のころから漢方薬に興味があったそう。さらにその頃のご自分のうつ症状に香蘇散が良く効いたと言われている。
この本も番号順にエキス剤の説明がされていて、ときどき関西弁まじり。
どれもあっという間に読めてしまう。
ご興味があればぜひ。

Posted by さかざきひろみ at 21時35分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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