2020年07月16日(木)

眼で話す

毎月1回、西区保健センターで3か月健診。
短時間にたくさんの可愛いお子さん、育児に一生懸命なママに会える。
ただ、今は当然のことだけど必ずマスク着用。
赤ちゃんに色々なお話をするのだけど、よく考えると赤ちゃんたちには眼しか見えていない。
赤ちゃんって、口の動きも見てまねして口をあけたりしてくれることもあるので少し寂しい。

3か月健診だけでなく、外来受診してくれるお子さんたちも、私達の口の動きがわからない。
マスクで口がふさがれた大人の顔ばかり。
どんな風に見えているんだろう。
まねっこできないよね。
もちろん、おうちでママやパパの顔はみてるのだけど、他の大人は眼だけ。
これは、この子たちの発達に影響がないのか、ちょっと不安になある。
私は、精一杯眼で笑って、話しかける。

小学校のお子さんたちは、お友達とあまり話せない、楽しみにしていた行事が中止になった、他にも規制がいろいろあって、学校が楽しくない。学校に行きたくないといわれるケースも多い。暗い顔しているお子さんも多いように思う。
仕方ないかもしれないけれど、お子さんたちにとってつらいことが多すぎる。大阪もきっとこれからPCR検査数が増えるので、東京なみに感染者数が増える可能性は高い。その際、お子さんたちに、これ以上規制がかからなければいいのだけど。実際、子どもたちをこんなに規制しないといけないのだろうか?

国立国際医療研究センターの忽那賢志先生のWEB講演、
「小児の新型コロナ〜小児は新型コロナを伝番させない?重症化しない?」を視聴した。
日本はもちろん、世界でも小児の新型コロナウイルス感染者の数は成人に比べて極端に少ない。小児はコロナの感染者に暴露されても感染しないことが多い。感染しにくいのではないかと考えられいる。万が一感染しても、重症化しにくい。

その理由は、まだはっきりわかっていないが、新型コロナウイルスレセプターのACE受容体の発現が小児はとても低いというのが原因である可能性があると。

とにかくお子さんの感染が少ない、重症化は少ないというのは、小児科医にとって希望のひとつ。でも全員がそういうわけでもない。持病のあるお子さん、1歳未満のお子さんは注意が必要。そして、これからも慎重に経過を見ていく必要がある。

早く、おもいっきり学校で遊べたらいいね。
赤ちゃんたちにも、顔出してお話してあげたいなあ。

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Posted by さかざきひろみ at 18時37分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年07月14日(火)

番号と色 [漢方薬]

漢方薬は漢字が難しい。
ママたちもよく○番と○番下さい。とか
○番やったら飲んだことがあります。など番号でお話されることも多い。
この番号、あいうえお順でも何でもないし、なんでこの番号?って思われる方も多い。
実は、全て正確に漢字で書くのは至難の業で、番号が使われるようになったらしい。
昔は、電カルなるものもなく、あの難しい漢方の漢字を紙カルテに書くのも大変。
その番号の意味は全くなく、ツムラの研究者だった小根山隆祥氏という方が実験ノートに付けていた番号とのこと。
ちなみに、ツムラさんのエキス剤は1-138まで。
ただ、4とか13とか縁起の悪い番号は欠番で、全部で128種類。

あと、アルミパックの色でいう人もいる。黄色いのと茶色いのをもらっていた。どんな症状でと聞いて、初めて黄色は54抑肝散、茶色は17五苓散だったりする。
年長さんぐらいだと、「せんせー!99番と2番くださーい」
または、「せんせー! ピンクとみどりくださーい」
99番小建中湯はピンク、2番葛根湯加川芎辛夷は緑。

この色には規則があって、

1がつくもの:水色 2がつくもの:みどり
3がつくもの:黄緑 4がつくもの:黄色
5がつくもの:だいだい色 6がつくもの:肌色
7がつくもの:茶色 8がつくもの:赤
9がつくもの:ピンク 0がつくもの:紺色

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ずらーっと並べるとカラフルで可愛い。

Posted by さかざきひろみ at 20時10分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年07月12日(日)

OTC漢方薬 [漢方薬]

久々にいいお天気。
今朝は、今年初めての蝉の声。

今日は、市販のOTC(over the counter)漢方薬のお話。
お値段がちょっと高いけど、結構たくさん販売されている。
医療用漢方薬と同じ名前のものも多いが、小林製薬さんのはネーミングが面白い。

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最近発売されたのは、
テイラック:低気圧などで不調を感じる方に
気圧変動による体内バランスの乱れに伴う症状を改善
実はこれはP五苓散がまるまる入っている。
ただ24錠で1000円。1回4錠なので、6回分だけ。
湯水のように五苓散を飲んでいる水毒女の私だと、何瓶も買わないといけない。あとアルピタンもP五苓散。これはアルコールなどによる頭痛にと記載されている。いわゆる二日酔い。

ほかにも色々調べてみた。

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この中で、実際のエキス剤と同量なのは、テイラック、アルピタン、コムレケアだけ。
あとは全部含有量が少ない。
それにしても名前が面白い、ジジラックって、ちょっと笑ってしまう。

また、漢方薬って体質にあわせる必要もある。
例えばギャクリアは㊸六君子湯なのだけど、これは冷え性で虚弱な人用。ガッチリタイプで冷えのない場合はM半夏瀉心湯。ダイエットのためにナイシトールやビスラックゴールドを飲んだだけでは痩せない。痩せるには食事、運動、睡眠など生活習慣の改善が絶対必要。

これ以外にも、実際たくさんの市販薬があるので、どうしても病院に行く時間がない人は、試す価値があるかもしれない。それで、良く効いたら、あとは病院でもらったほうが安上がり。行く時間がないときはオンラインもおすすめ。

Posted by さかざきひろみ at 13時48分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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