2020年12月19日(土)

手荒れ [クリニック情報]

今週も、感染症は比較的少ない。
皆さん、ちゃんとマスク手洗いで感染対策。

そんな中、目立ったのは、アデノウイルス。
高熱が4-5日続くから大変。
中には1週間のケースも。
これ以上続いたら入院かもというお子さんが、やっと7日目に解熱。

あとは皮膚トラブル。
肌がカサカサになって痒みを訴えることが多い。

乾燥肌は皮膚のバリアがちゃんと機能できていない状態。
しっかり1日2回塗布しても、かさかさのところは炎症が強いので、ステロイドの塗布も必要となる。

また、手荒れがひどいお子さんがとっても多い。
寒くて乾燥しているから、アカギレ状態になっている場合も。

そこに、アルコール消毒しないといけない。
アカギレって皮膚がひび割れている状態なので、アルコールはあまりにも痛すぎる。
しっかり手洗いしたら十分という話をすると、
「でも先生が、アルコール消毒しなさいっていうから」
真面目なお子さんほど、しっかり手を洗い、アルコール消毒しているから手荒れがひどくなる傾向にある。

このひどい手荒れも、適切な軟膏塗布でリセットが必要。
できれば手洗いのたびに保湿剤、さらに1日2回のステロイド軟膏の塗布。
でもまた手洗いアルコールなので、荒れてしまう。
しっかり、感染対策も必要だけど、手荒れがひどすぎる場合はアルコールは避けたほうがよいかと思う。

あと、マスクかぶれも多い。
感染対策は必要だけど、スキンケアも必要。
乾燥してから塗るのではなく、こちらも予防が大切かな。

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これは、クリニックで処方しているヘパリン類似物質系の保湿剤。ほんとにいっぱいあるね。
これ以外にも、プロぺト、アズノール、亜鉛華軟膏などたくさん。お子さんや皮膚の状態、季節にあわせて保湿剤が変わる。ただ、アカギレにはヘパリン類似物質が含まれるものはしみて痛いので避けたほうがよい。

Posted by さかざきひろみ at 21時08分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年12月17日(木)

値上がり〜 [クリニック情報]

マスクの値段は今は落ち着いているし品薄でもない。
でも、もともとひと箱200-300円だったのが、
一時は2000-3000円に値段が跳ね上がった。ほんまにびっくり。

その中で、気づかなかったのは医療用グローブの値段。

スタッフが「何箱買っておきますか?」と言われて、2000円の値段を見て「これ10箱分?」
「先生、ひと箱です」
「......、いつの間にこんなに値上がりしたの??」
「先生、もうずっと前から高かったですよ」

請求書とかをほとんど見ないので、ほんまに気づかなかった。

マスク同様10倍の値上がり。

左下が医療用で、今は一箱150枚で2000円ぐらい。

今まではお掃除のときもすべてこれを使っていたが、さすがにもったいないと気づいた。お掃除用に右下を購入。これは一箱200枚で414円。
でも、この安い方のグローブも結構手にフィットしていて、割と使いやすい。

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食料品とか日常品が10倍になることは、あまりない。
もし白菜とかレタスが10倍になったら、私でも気づく。
でも、医療用の物品ってあまり値段を確認しないので、なかなかわかりにくい。高くても、こんなもんかって思ってしまう。
ちゃんと、請求書とか値段とか確認しないとね。

Posted by さかざきひろみ at 14時33分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2020年12月15日(火)

上昇中 [漢方薬]

コロナ関連で、漢方薬の出荷にも変化がおこっているそう。

前年と比べて上昇している漢方は、

O半夏厚朴湯
これは、コロナによって不安感を訴える方が増えたかららしい。この薬は、身体の中の気の流れが滞っているときに使う。のどのつまり感に有効で心の不安感を改善してくれる。
お子さんの場合は、99小建中湯や72甘麦大棗湯が増えているかな。

㊶補中益気湯
身体の免疫をあげて感染症にかかりにくくする。
コロナの予防に、受験生の風邪予防にも。
だるい、しんどい、食欲不振をキーワードに。

62防風通聖散

私は、ほとんど処方していないが、自粛で自宅にいることが多くなりコロナ太り、肥満が気になっている人に処方されるそう。だけど、漢方薬だけでダイエットできたら、世の中に肥満の人はいなくなる。防風通聖散だけでやせることはありえないけど.....。

58清上防風湯
この薬の伸び率がNO1らしい。
これはニキビに有効な漢方薬。特に赤にきびによい。
マスクでニキビを相談されることが小児科でも増えている。
ちなみに、白ニキビには㉓当帰芍薬散、青ニキビには㉕桂枝茯苓丸。他にはE十味敗毒湯は錠剤もあり、思春期のお子さんに好評。

@葛根湯、㉗麻黄湯

風邪をひいたら、すぐに漢方薬を飲むことができれば早めに撃退できる。自分にあった風邪漢方を置き薬として持っていると便利。

以上は全体の傾向だけど、当院でも昨年と漢方薬の処方内容は変化している。以前は風邪に対する漢方薬がメインだったけど、最近は心のトラブルで漢方薬を処方することも増えた。大人の方が不安になるぐらいなので、お子さんはなおさら。体質にあった漢方薬を飲んで、元気にこの時期を乗り切ることができればと思う。

Posted by さかざきひろみ at 15時11分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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