2021年11月28日(日)

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血の方は結構多い。
お子さんだけでなく、ママ達も。

鉄剤を処方して、3ヵ月も飲むと貯蔵鉄も増えてくる。
だけど、鉄剤を中止後、元の食生活に戻るとまた貧血になる。
鉄剤を飲んでいる間に食生活の改善が必要。

鉄の必要量は、年齢や男女によってもちがう。
成人男性で1日7〜7.5mg
成人女性で月経のある方は、10.5mg ない人は6-6.5mg。
妊娠中はさらに+2.5mg〜9.5mgの増量。
授乳期は+2.5mg。

お子さんは  6M-2歳 4.5mg
       3-7歳  5.5mg
       8-10歳 7.5mg
       10-11歳 8.5mg  月経アリで10mg
       12-17歳の思春期には10mg

だけど、スポーツしている方はもっとたくさん必要。

鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄がある。
赤身肉、魚、レバーなどの動物性の食品はヘム鉄。
豆やほうれん草、小松菜、卵黄などは非ヘム鉄で、実はヘム鉄の方が吸収がよい。ヘム鉄は約20%、非ヘム鉄は約5%ぐらいの吸収になるので、ヘム鉄の方が効率がよい。
だけど、病院で処方している鉄剤はすべて非ヘム鉄。
ヘム鉄は処方できない。

以下の表は食品100g中に含まれる鉄分のおおよその目安。

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乾燥ひじきにめっちゃ多いと思うのだが、これは100gあたり。
実際は乾燥ひじき5gが1食分なので、2.7mgぐらい。
卵黄も卵1個の卵黄は18gぐらいなので、卵1個で鉄1mgぐらい。
鶏肉や牛肉、豚肉の鉄分って思ったほど多くない。
レバーが一番手っ取り早いけど、食べれない方が多いね。
小さいときから食べてると食べれるようになるかな。
思春期の時期は、鶏レバー50g(4.5mg)、卵1個(1mg)
納豆30g(1mg)、牛肉150g(4mg)ぐらい食べて、あとはお野菜をしっかり食べたら何とか10mgになるかな。

色々組合わせて、しっかり鉄分をとる工夫をしてね。

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Posted by さかざきひろみ at 18時12分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年11月27日(土)

外来状況 [クリニック情報]

寒くなって、
ウイルス性胃腸炎がふえてきた。

典型的なのは、突然嘔吐、その後、下痢や発熱。
嘔吐だけや、下痢だけのお子さんもいる。
2-3日で軽快することがほとんどだが、小さいお子さんは下痢が長引くことも多い。

他にも、手足口病、溶連菌感染症、アデノウイルスなども少しまだあるけど、今週は発熱疾患は少ないように思う。

鼻水、鼻つまり、喉が痛いという軽い風邪症状が一番多い。
ただ小さいお子さんは、普通の風邪でも、喘鳴がひどくなったり、クループになる場合もあるので、要注意。
食欲があって機嫌がよく、夜間しっかり眠れているかどうかが大切。

高校1年生の女子のHPVワクチンの期限が来年3月までだったけれど、新型コロナウイルス感染症の影響で受診できなかったという名目で、大阪市では、さらに定期接種期限がのびた。

正式には、現在、高校1年生及び高校2年生相当の女子(平成16年4月2日から平成18年4月1日生まれ)は、令和4年3月31日まで定期接種期限だったが、令和5年3月31日まで延長。

11月からギリギリであわてて接種していた方も、もう少し余裕があるね。

今週は、スタッフのお誕生会も。
楽しく食べるケーキは美味しい。
なぜか皆の希望するプレゼントは黒ばっかり。

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Posted by さかざきひろみ at 19時16分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年11月25日(木)

パパのスピーチ

先日、パパが主賓として結婚式に参加。
その、スピーチ。

○○君、○○さん、ご結婚おめでとうございます。
また、ご両家のご家族ご親戚の皆様心よりお祝い申し上げます。どうぞご着席ください。私は、ただいまご紹介に預かりました坂崎尚徳と申します。僭越ではございますが、私の方から一言お祝いのご挨拶をさせていただきます。
 途中省略。
 
 うちの嫁さんに「○○君の奥さんはほとんど家事をしてくれるそうやで。」と言うと、
「それはあかんわ、挨拶の時にしっかり家事をするように言っておいて。」と言われました。

 私の所は、結婚して今年で33年目です。
嫁さんは同業者でクリニックをやっておりまして、いつも晩ご飯は作ってくれますが、私が帰宅する9時頃には就寝しています。
嫁さんを起こさないように静かにご飯を電子レンジでチンして、食後は流し台に放置された食器をすべて食洗機にかけます。嫁さんの分の洗濯物も一緒に洗って、風呂上がりに干して寝る生活です。

 私としては家事を分担しているつもりですが、嫁さんからは「こっちは仕事もして帰ったら休む暇も無くご飯をつくって大変なのに、そっちはゆっくり帰ってきて食べて寝るだけ、本当に楽でいいね」といつも言われています。
 確かに同じように仕事をしているのに当たり前のように育児も家事もしてきてくれた嫁さんには感謝しかありません。
 しかし、その一方で、今までに何度となく、嫁さんからだめ出しの雷を受けて参りました。
 大抵はこちらにも落ち度がありますが、理不尽なことも結構ありました。ただ、言い返すと何倍にもなって返ってくるので黙って我慢するしかありません。
 そんな中、一年前に、嫁さんからこれ読んどいてと、一冊の本を渡されました。
「妻のトリセツ」という脳科学者の黒川伊保子氏が書かれた本です。ちなみに「夫のトリセツ」もありますので、結婚されている方これから結婚を考えている方も是非両方読んでみてください。

 黒川さんによると、地球上の生物は、感性が真逆の相手を選ぶようで、神経質な人はおおざっぱな人、せっかちな人はのんびりしたひとといった元々性格の異なる者どおしが暮らすことになるようです。
 これは、感性が違うほど、遺伝子は多様性を極め、子孫の生存の可能性が増えるからだそうです。また、女性脳と男性脳とは、ものの見方が異なり、男性が片付いていると思っていても女性は散らかしてと思うことが多々あり、女性のいらいらに繋がるようです。
 この本を読むと、なぜ今雷が落ちたのか、どうしたら雷を回避できるかがわかるようになります。
 ただし、本当に脳科学的に「いい夫」とは、全然雷を落とせない完璧な夫ではなく、時に妻の雷に打たれてくれる夫のことだそうです。つまり10発のうち5発ぐらい回避できれば良いとのことです。
 ○○さんは、決してこれには当てはまらないと思いますが、お互い相手のことを脳科学的に理解し、○○君には家事育児を率先してやっていただければ、さらに幸せな家庭を築けることは間違いないと思いますので、この本を贈呈させていただきます。
 本日はおめでとうございます。心よりお祝い申し上げ、お祝いの挨拶とさせていただきます。

うーん、何か面白い〜。

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Posted by さかざきひろみ at 18時14分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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