2024年03月02日(土)
3月 [講演]
今日も、とても寒い。
気温の変動や気圧の変化が続く。
水曜日はWEB講演。
思春期をテーマに講演するのは、2回目。
今回は、新しい症例も多く色々勉強したので、私自身もとても勉強になった。
パソコンに向かって1時間近く話す。
やっぱり現地で、聞いている先生方のお顔をみて話す方が楽しい。
それでも、予想より多くの先生が参加してくださり、精一杯講演させていたただいた。
参加された先生方ありがとうございました。
あまりに熱が入りすぎて、最後の方が少し早口になってしまったのが反省点。
だけど、時間ピッタリに終わった。
新見正則先生に「講演時間をオーバーするのは、どんなに良い発表でも、信用できない。
締め切り日を守らない原稿もダメ」と教えてもらった。
それ以来、講演は絶対オーバーしないように、原稿も必ず締め切り前にということを、必ず守るようにしている。
つぎは4月のDr.'s Prime Academiaでの講演。
それまでに、懇話会、東洋医学会、日本小児東洋医学会を早めに準備しよう。
外来では、2月の初めに比べて、インフルエンザはどんどん下火に。
学級閉鎖などもほとんどない。
溶連菌や新型コロナは横ばいで、感染性胃腸炎が少しずつ増えてきた。
大阪市感染症情報でも同じ感じ。
当院ではまだないけど、RSウイルスが少しずつ増えている。
これで、やっと感染症が減ってくるかな。
反対に、温かくなると、アレルギーが増えてくる。
スギ花粉症、アトピー性皮膚炎の悪化など。
もうすぐ卒業式。皆さん、元気に参加できますように。
Posted by さかざきひろみ at 19時30分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年02月29日(木)
丸くてつるっとしたものに注意
また、子どもの窒息事故。
小学1年生の男子がウズラの卵をのどにつまらせて、亡くなられた。
ほんとに、悲しい事故。
以前大阪市でもウズラの卵で窒息したお子さんがいた。
気をつけていたら防げる事故だったのではないかと思う。
2014〜19年の6年間で、食品を誤えんして窒息したことにより、14歳以下の80人ものお子さんが死亡している。
そのうち5歳以下は73人。
さらに、保育園や小学校での給食で、ミニトマトやブドウ、パンなどが原因の窒息事故が毎年あるらしい。
また、0−3歳の小さいお子さんは、食品だけでなく、おもちゃ、文房具や硬貨、ボタンなど家庭のなかの様々なものが原因となることも多い。
お子さんを窒息事故から守るために、
1)食べやすい大きさにする。
2)しっかりよく噛んで食べることがとても大切。
最近はあまり食べ物を噛まないお子さんが増えている。
噛むことの大切さをぜひお子さんたちに教えてほしい。
3)丸くてつるっとしたもの(ミニトマトやブドウ、うずらの卵、サクランボ、球状のチーズ、こんにゃく、あめなど)を丸ごと食べさせない。
4)硬くて噛みくだく必要のある食品(豆やナッツ類など)を5歳以下の子どもには食べさせない。5歳以上でも注意して食べる。
5)姿勢を正しくして、集中して食べる。
テレビやスマホを見ながら食べるということは、色々な意味でやめたほうがよい。走りながら食べるのもとても危険。
6)小さいお子さんの手のとどくところに、飲み込みそうな小さいなおもちゃなどはおかない。
日本小児科学会のHPに、「食品による窒息 子どもを守るためにできること」というサイトがある。
とても詳しくアップされているので、ぜひ参考にしていただけたらと思う。
さらに、そして、万が一食べものが詰まったときのために、応急手当を覚えておくことも大切。
また消費者庁からわかりやすい動画が公開されている。
【消費者安全調査委員会】窒息事故から子どもを守る!
Posted by さかざきひろみ at 18時27分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年02月27日(火)
モイゼルト軟膏とコレクチム軟膏
アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケアとステロイド外用薬を中心とした薬物療法が主体。
いつも皮膚をつるつるした状態に保つことが大切。
もちろん、睡眠や食事、適度な運動などの生活習慣も。
最近、新しい外用薬として、コレクチム軟膏(2020年)、モイゼルト軟膏(2022年)が登場。
コレクチムは生後6ヵ月からで、1回の使用量が5gまでと決まっている
モイゼルトは生後3カ月から使用でき、使用量の制限はない。
この二つはどちらも皮膚の炎症を抑える作用があるのだけど、作用するところが違う。
コレクチムはJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害剤で、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを起こす物質の流れをブロックして、症状を抑える。
モイゼルトは、PDE4(ホスホジエステラーゼ)阻害剤で、皮膚の炎症を起こす物質を減らす。
どちらも、皮膚がうすくなる、多毛などのステロイドでおこる副作用がない。
ただ、ステロイドより炎症をを抑える作用は弱い。
したがって、軽い湿疹に使用するか、または皮膚の炎症が強いときは、ステロイドでしっかり症状を抑えてから、再び悪くなるのを防ぐために、ぬり続けるという使い方をする。
また、顔や目の周りにも使用できるメリットもある。
以前からあったプロトピック軟膏も同じ使い方だけど、こちらは皮膚の刺激感があってピリピリすることがある。
また、モイゼルトは使用量の制限がないので、身体などの広い範囲はモイゼルト軟膏が適している。
患者さんによって、塗りごこちや使い勝手が違うので、お子さんにあったものを使うとよいかと思う。
Posted by さかざきひろみ at 18時43分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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