2021年09月21日(火)
補完食
日本外来小児科学会でのオンデマンド配信。
「離乳食」から「補完食」へというシンポジウム。
ライブでも聞いたが、面白かったので、もう一度オンデマンドで拝聴。
離乳食でなく、母乳で足りない栄養分を補うと言う意味で補完食と言う言葉がいい。
赤ちゃんは生後半年で、ママからもらった貯蔵鉄がほとんどなくなる。母乳に含まれる鉄はとても少ない。その補完のために鉄がたくさんふくまれる栄養のあるものを食べることが必要
でも、補完食がなかなかすすまないお子さんが多い。
せっかく、出汁からとってお子さん専用にわざわざ時間をかけて作ったけど、全然食べてくれないと悩んでるママも多い。
一般の離乳食の本はたいてい最初は
「10倍がゆをひとさじから」と書いてある。
しかし、母乳やミルクは脂肪が多くカロリーもしっかりある。そんな高脂肪食を飲んでいるお子さんにいきなり、味のうすい水分ばかりの10倍がゆを与えても食べるはずがない。
もっと栄養のあるものがいい。
お粥からでなくてもいいそう。
ご飯や野菜だけでは栄養がたりない。
肉、卵、チーズ(MEC)などしっかりタンパク質や脂肪をふくんだ栄養のあるものをあたえたほうがいい。
レバーペーストもお勧め。
そして、こどもの発達にあわせてすすめるのがよい。
いきなり、スプーンで無理に押し込まれるのは、発達とのミスマッチ。
まずは、食べ物に興味をしめして、手をのばす。
口にいれてなめる。そこからはじめる。
手づかみ食べが大切だと話されていた。
一般の離乳食の本には、手づかみ食べは9カ月からと記載されているが、実は生後5-6ヵ月でも自分で食べることができる。
そして、なんといっても家族みんなで楽しく食べる。
食べることは楽し-いって赤ちゃんに伝えたい。
あと、とても興味深かったのは国立成育医療センター大矢先生が、別のシンポジウムで話されたこと。
乳児期の離乳食に多種類の食物を食べたほうがアレルギー疾患(喘息、食物アレルギーなど)になりにくい。
離乳食の種類が多いほど、Treg細胞の働きが強くなるそう。Treg細胞というのは免疫応答を抑える機能を持ち、アレルギー疾患などを引き起こす過剰な免疫応答を抑制してくれる。
乳児期から色んなものをバランスよく食べるというのはほんとに大切なこと。
もう一度離乳食のことを勉強しなくてはと本も購入。
ライブでは孫ぴとお世話しながらの視聴だったので、聞き逃しがたくさん。オンデマンドでもう一度勉強できた。
これが、Web配信の学会のメリット。
Posted by さかざきひろみ at 17時52分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://www.sakazakidsblog.com/tb.php?ID=2816