2022年09月03日(土)
外来状況 [クリニック情報]
8月の下旬になって、新型コロナの患者さんは減少傾向。
ただ、学校がはじまってからまたやや増加。
それも、今週はだんだん減ってきた。
中高生の発熱は、コロナが疑わしいが、
保育園のお子さんたちは、熱がでても、ほとんどが陰性。
高熱のみで受診され、のどをみると水疱がある。
これはヘルパンギーナ。
手足に発疹があるのが、手足口病。
最初にのどの水疱だけで、あとになって、手足に発疹がでてくる場合もある。
あとは、ヒトメタニュウモウイルス。
本来なら、流行のピークは3-6月なのに、コロナ禍では、季節感がなくなっている。
症状は、高熱が4-5日続き、咳がとてもひどい。
RSウイルスと症状はよく似ているが、RSよりも少しマシかな。
これに有効な薬はなく、基本は対症療法となる。
また、検査も6歳未満のお子さんにしか保険適応がない。
ちなみに、RSは1歳未満だけ。
今週のケースでは、
高熱でて、翌日受診。のどに水疱もない。
咳はまだ少しか、ほとんどない。
このご時世なので、まず新型コロナの検査をするも陰性。
しかし、その後も高熱が続き、咳がとってもひどくなるため再受診される。
コンコンと咳がひどくすこし喘鳴もあり。
検査でヒトメタ陽性。
実はヒトメタの検査キットが在庫切れで、注文したのだが、来週まで届かない。いつもはすぐ来るのに、やはりあちこちで需要が増えているのかもしれない。
熱が続いても、血液検査は正常で、咳がとてもひどい。
おそらく、それはヒトメタなどの呼吸器系のウイルス。
どれであっても、治療方法は変わらない。
必ずしも検査が必要ではない。
お子さんたちは、新型コロナの鼻の検査でトラウマになっていることが多い。できたら鼻ぐりぐりは最低限にしてあげたい。
あとは、ひどい咳で全く眠れない、ゼーゼーがひどく呼吸が苦しそうなときは救急受診が必要となるので、要注意。
食欲は少しだけど、水分はとれる、夜間は眠れている場合は、あわてなくて大丈夫。
だけど、症状が続くときは、日中に小児科に受診してね。
登園の目安は、しっかり解熱して咳が軽快してからで、たいていは1週間はかかってしまう。
無理せずに、ゆっくりお休みすることが大切。
Posted by さかざきひろみ at 19時20分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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