2024年06月18日(火)
53番疎経活血湯 [漢方製剤]
53番 そけいかっけつとう
筋肉痛、関節痛、腰痛、神経痛に対する漢方薬。
疎経は、血管内の血流が阻害されているところを疎通させるという意味。
活血とは、血液の流れを順調にするという意味。
だから、疎経により活血する薬ということで、「疎経活血湯」という名前になっている。
めっちゃたくさんの構成生薬。
なんと17種類。防風通聖散が18種類で一番多いのでその次となる。
血の巡りをよくする四物湯がそのまま含まれている。
さらに、水のめぐりもよくする生薬も含まれる。
他にも鎮痛作用、滞った血液の流れをよくする作用など、色々たくさん。
この薬は、整形外科領域の痛みによく使われる。
どちらかというと腰より下の痛みに対する薬。
傷んだ組織を治しながら、痛みをとるイメージ。
急性期の痛みには、麻杏よく甘湯、慢性期には、薏苡仁湯。
そして、もっと経過が長く、病変が深いときは疎経活血湯。
Posted by さかざきひろみ at 17時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年06月16日(日)
マグネシウム
こむら返りに、68芍薬甘草湯がよく効く。
構成生薬が芍薬と甘草の2つなので、即効性がある。
だいたい5分以内に効いてくれる。
私もマラソンするときは必ず持参して走っている。
フルマラソンのときは、予防に1時間おきに飲んでいた。
ただ、4甘草の量が多く毎日長期に飲みにくい。
また、芍薬甘草湯を飲んでもいまいちの人もいるそう。
そんなときは、53疎経活血湯を予防に飲むといいらしい。
漢方勉強会で教えてもらったのだが、もっともっといい方法がある。
それは、マグネシウム。
マグネシウムを毎日の食事から積極的に摂っていかないと、すぐに不足になってしまう。
その兆候がこむら返り。
特に、日常的に、ファーストフード、インスタント食品、レトルト食品が多い生活の人は注意が必要。マグネシウム不足が進む大きな理由は、和食離れが原因の1つとのこと。
マグネシウムを多く含む食品はあおさやわかめなどがあるが、食事からすぐにたくさん摂取するのはむつかしい。
手っ取り早くマグネシウムを摂取する方法は、「にがり」。
毎日のお食事、たとえばお味噌汁や、お茶などに加えてみるのもよいかもしれない。
またマグネシウムのサプリもあって、栄養に詳しい先生がおすすめされていた。
実際にマグネシウムサプリを摂取して、運動中のこむら返りも軽快し、筋肉の張りもよくなった先生もいる。
マグネシウムは身体に必要なミネラルの一種で、リンやカルシウムとともに骨を形成するほか、体内のさまざまな代謝を助ける機能を持つ。
マグネシウムが不足すると骨の形成に影響が出るほか、不整脈や心疾患、高血圧、筋肉のけいれんを引き起こす。また神経過敏や抑うつ感などが生じることもあるらしい。
Posted by さかざきひろみ at 19時30分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年06月15日(土)
外来状況
今週も保育園や幼稚園のお子さんたちは、手足口病が多い。
年長のお子さんたちには、マイコプラズマが流行している。
最初は、熱と咳がすこしだけだけど、2.3日たっても熱が続き、だんだん咳がひどくなるケースが多い。
さらに、ウイルス性胃腸炎が流行しているところもある。
他には、小学校高学年から中高生のお子さんたちの様々な訴えが増えている。
4月から環境が変わって、一生懸命頑張ってたけど、この時期になって、疲れがでてきたよう。
頭痛や腹痛、吐き気などで、学校を休みがち、朝が起きれないなどなど。
クラブ活動、塾、運動会など、土日も休みがない人が多い。
周りとの対人関係でストレスがある場合もある。
学校を休むと、周りは、このまま不登校になったらどうしようと焦ってしまう。
だけど、お休みすることも必要な場合もある。
夜もスマホなどメディアで夜更かししてしまうケースがほとんど。
まずは睡眠がとても大切。
夜9時に寝ていても、寝る直前まで、スマホやテレビを見ていると、睡眠の質が悪くなるから注意が必要。
ほんとは寝る2時間前はやめたほうがよいけど、なかなか難しい。
Posted by さかざきひろみ at 19時25分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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