2024年06月15日(土)

外来状況

今週も保育園や幼稚園のお子さんたちは、手足口病が多い。
年長のお子さんたちには、マイコプラズマが流行している。

最初は、熱と咳がすこしだけだけど、2.3日たっても熱が続き、だんだん咳がひどくなるケースが多い。

さらに、ウイルス性胃腸炎が流行しているところもある。

他には、小学校高学年から中高生のお子さんたちの様々な訴えが増えている。

4月から環境が変わって、一生懸命頑張ってたけど、この時期になって、疲れがでてきたよう。
頭痛や腹痛、吐き気などで、学校を休みがち、朝が起きれないなどなど。

クラブ活動、塾、運動会など、土日も休みがない人が多い。
周りとの対人関係でストレスがある場合もある。

学校を休むと、周りは、このまま不登校になったらどうしようと焦ってしまう。

だけど、お休みすることも必要な場合もある。

夜もスマホなどメディアで夜更かししてしまうケースがほとんど。
まずは睡眠がとても大切。
夜9時に寝ていても、寝る直前まで、スマホやテレビを見ていると、睡眠の質が悪くなるから注意が必要。

ほんとは寝る2時間前はやめたほうがよいけど、なかなか難しい。

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Posted by さかざきひろみ at 19時25分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年06月13日(木)

第7回日本小児漢方懇話会フォーラム [漢方薬]

今年は大阪。
7月7日(日)七夕に、場所は大阪のあべのハルカス25階。

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プログラムの詳細

午前中は、
◆小児漢方・漢方古典 ミニレクチャー 
10:00 – 11:00
「抑肝散を極める」
T『抑肝散』の勘所 〜症例を通じて「怒気」について考える〜  
   松山赤十字病院小児科副部長 上田 晃三    
U抑肝散の史的考察と加味方について 
   Kこどもクリニック・公立陶生病院・愛知医大:漢方外来 山口 英明
11:10 – 11:40
V漢方医学における小児科領域の診察法 〜腹診について〜 
   広瀬クリニック院長 木許 泉 

午後は、
12:00 – 12:50
特別講演T小児科領域の舌診 〜母の舌もみてみましょう〜    
   三谷ファミリークリニック院長 三谷 和男
13:05 – 13:55
特別講演U起立性調節障害の理解と漢方アプローチ 
   大阪医科薬科大学病院小児科助教 吉田 誠司

シンポジウム小児の起立性調節障害と睡眠に対する漢方薬
14:10 – 15:25 
T朝起きが苦手なフクロウ型に対する漢方治療を中心に〜生薬の薬能・薬性を生かす」
   久留米大学医療センター病院長 先進漢方治療センター教授  惠紙 英昭 
U子どもの起立性調節障害を伴う不登校治療 〜漢方と生活指導を両輪に〜
     鹿児島大学大学院医歯学総合研究科地域医療学分野准教授 網谷 真理恵
V漢方医学的概念から考察した起立性調節障害
     広島大学病院 漢方診療センター教授 小川 恵子
15:30 – 16:00 総合討論  

シンポジウムのテーマは、起立性調節障害。
治療が難しく難治例も多いため、現在多くの小児科医を悩ませている。もちろん漢方薬だけでうまくいくことも少ない。色々な治療法を工夫して、保護者と本人に寄り添うことが大切になる。そのヒントとなるようなシンポジウムになるのではないかと思う。

ぜひ多くの先生方に、参加していただけたらと。
現地参加以外にもライブ配信、オンデマンド配信もある。

参加登録はこちらから

そして、明日は宣伝のために、蘭子ちゃん、いずみーると一緒に漢方jpに参加予定。

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Posted by さかざきひろみ at 20時20分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年06月11日(火)

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス症候群という疾患がある。
とてもインパクトのある名称。
私も初めて聞いた時はちょっとびっくりした。

これは、自分の体の一部が通常より大きく感じたり、見ているものを大きく感じたり、小さく感じたり、時間が実際よりも早く進んでいくという症状がおこる。

「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んだような症状が出るからこの名前がついたよう。

実際には以下のような症状がある。
・小視症=ものが小さく見える
・大視症=ものが大きく見える
・変視症=ものが歪んで見える
・時空変異体験=時空が歪んだように感じる
・空中浮遊体験=空中を飛んでいる感覚になる
・離人症状=自分を見下ろしている感覚
・色覚異常=色が変に見える

とっても不思議な病気。
精神疾患と間違えられそうだけど、そうではない。

片頭痛やてんかんがある人におこりやすい。
また、眼科や脳神経外科で検査してもどこにも異常はみつか

実は作者のルイス・キャロルも片頭痛だったらしく、物語の中の描写も実体験のままかもと言われている。

お子さんで、症状が出やすいのは、乗り物酔いがひどい、音や光に敏感など、物事に敏感な傾向のタイプ。

治療法がなく経過観察だけになるけど、漢方薬が有効な場合もある。

先日の日本東洋医学会で、この病気にかかっていた14歳の女子がめまい、吐き気もでてきて、学校にいけなくなった。
その子に㊴苓桂朮甘湯が著効したそう。
他にも抑肝散が効いたという報告も。

AIWSは西洋医学的に治療法がないけれど、漢方治療を試してみる価値はあるかもしれない。

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Posted by さかざきひろみ at 19時04分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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