2024年06月27日(木)
可愛い〜
先日のオンライン漢方勉強会では、水素が話題に。
私はよく知らなかったのだけど、活性酸素を減らしてくれるため、色々な効果があるそう。
ただ、水素水というのは、だめでほとんど効果がないらしい。
水素のサプリか吸入とのこと。
世の中、まだまだ色々なものがある。
今日たまたま、お友達の美容皮膚科の先生のところに行ったとき、水素のことを聞いてみた。
彼女はサプリにとっても詳しい。
すると、パックの間に水素吸入。
「疲れがとれて、眠くなるよ」と言われたのだけど、
いっこうに眠くならない。
ただ、終わった時なんか、すっきりした気分??
1回吸入しただけでは、よくわからない。
それよりも、サメ?とつばめ?をすすめられた。
サメって??
深海サメの肝油なるもの。
見本をもらったので、食べてみたら、中から油の味。
サメの肝臓には、スクワレンやいろんなビタミンが含まれるそう。
クレオパトラのおやつはとても美味しい。
燕にも色んな美容成分があるらしい。
しかし、サプリよりも、最も大切なのは、睡眠と食事、さらに運動。
そして、何よりも一番癒されたのは、このワンちゃん。
トイプードル。
可愛すぎる。
私も飼いたくなってしまった。
今は難しいけど、
いつか、もっと暇になったときには......。
Posted by さかざきひろみ at 18時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年06月25日(火)
54番抑肝散 [漢方製剤]
よくかんさん。
とってもメジャーな漢方薬。
抑肝散は肝を抑えるという意味の薬。
東洋医学の肝は、精神安定、自律神経の調節、感情のコントロールをするところ。
抑肝散はその肝が高ぶって、興奮したり、怒ったり、イライラしたりする精神症状を抑えるという意味がある。
もともとは、明の時代の小児科の教科書、保嬰撮要(ほえいさつよう)に子どもの夜泣き疳の虫に有効と記されている。
また、子どもの夜泣きや疳の虫がひどいと、お母さんもイライラしてしまい、それが子どもに伝わりさらに悪化するために、お母さんとお子さんが一緒に抑肝散を飲むとより一層効果があると記されている。これが有名な母子同服。
現在では、子どもだけでなく、老人の認知症にもよく処方され、子どもから老人まで幅広く処方されている。抑肝散はグルタミン酸系やセロトニン系の中枢神経系に働き,興奮の抑制に作用することがわかっている。ほかにもレム睡眠とノンレム睡眠のバランスをとって、睡眠の質がよくなるともいわれている。
臨床応用としては、不眠症、夜泣き、チック、神経発達症、多動、泣き入りけいれん、疳の虫などたくさんの出番がある。
さらに、身体表現性障害、疼痛性障害などにも処方されている。
柴胡(サイコ)は精神的な緊張を和らげる。釣藤鈎(チョウトウコウ)は、 高ぶった精神をおさえ緊張からくる筋肉痙攣を和らげる(興奮を鎮める作用)。
当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)は、血行を改善する。蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)は水のバランスを整える作用。甘草(カンゾウ)は、緊張を和らげ、他の生薬との調和をする。まさに、気血水の絶妙なバランスのとれた薬。
抑肝散が必要な怒りや興奮が長期化すると、胃腸が弱って、疲れてくる。したがって、慢性的に経過しているタイプ、もともと虚弱タイプには、抑肝散加陳皮半夏のほうが有効であることが多い。実際こちらの方が味が飲みやすい。
Posted by さかざきひろみ at 18時37分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年06月23日(日)
いつまで
外来では便秘で通院されているお子さんがとても多い。
便秘の定義は、排便が週2回以下、または便が硬くて苦痛をともなう場合。
しかし、毎日排便があっても、便が硬かったり、コロコロした便の場合も便秘になる。
毎日排便しているけれど、腹痛を訴えるお子さんのお腹のレントゲンをとると、お腹の中は便だらけということがよくある。このような隠れ便秘も結構多い。
便秘の治療は、まずはたまっている便をすべてだすことが大切。それから維持療法となる。
2歳未満は、ラクツロースシロップや酸化マグネシウム。
2歳以上はモビコールを処方することが多い。
これらの薬を飲んでも毎日でないときは、浣腸またはテレミンソフト座薬、レシカルボン座薬などを併用する。
モビコールを飲んでいると、順調に排便が見られることが多い。その場合、いつまで飲むのかがとても難しい。
便秘の治療を始めたら、薬は年単位で飲むことが多い。
大腸の一番下のお尻の近くに便が降りてきたら、うんちを全部だす習慣がつくまで薬が必要となる。
もともと、便をためる傾向になっていたので、便秘になったので、この便をためる状況を改善するのに時間がかかる。
理想は、常に直腸のところは、空っぽで、そこに便が降りてきたら、排便反射で直腸が収縮して、楽にウンチがでる。
それが確立されていないのに、薬をやめてしまったら、かえって薬を使う期間が延びてしまう。
まずは、薬を使って、規則正しく毎日ウンチをするクセをつけることが大切。
根気よく、すっきりウンチがでるまで頑張ろうね。
そのためには、便秘日誌もかかせない。
Posted by さかざきひろみ at 19時32分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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