2020年12月22日(火)
トイレでうんち!
3歳のAちゃん。
診察室に入るなり、
「先生、トイレでウンチできるようになりました!」
練習してきてくれたのか、一生懸命私に報告してくれた。
Aちゃんは、便秘でモビコールを内服していた。
もともとコロコロ便。おしっこはトイレでできるけど、ウンチはおむつで隠れて便をしていた。
便秘のお子さんたちは、おしっこはトイレでできるが、ウンチはオムツということが多い。
便するときに痛いので、便することは怖い、悪いことと思っているらしい。
怖いので、便を我慢するので、ますます便秘になってしまう。足をクロスさせながら、我慢しながら排便、または隠れて排便していることが多い。
そんなお子さんたちは、治ってくるときはトイレでウンチができるようになる。それがゴール。
ただ、なかなかゴールまですぐにいかない。
中には2-3年かかる場合もある。
ママも、便秘日誌をつけて、お子さんの便の確認をして、ほんとに大変。
だけど、便秘は万病のもと。
腸内環境が悪いと、いろいろな疾患の原因にもなる。
大腸がん、糖尿病や過敏性腸症候群、脂肪肝、うつ病などの病気を引き起こすと言われている。もちろん肌トラブルも。
最近では潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患のお子さんも増えているらしい。
外来で、最近よく相談されるのは
小学校高学年から高校生ぐらいのお子さんで、朝排便するのに1時間、なかには2−3時間トイレにこもっているので学校にいけないという訴え。
大きくなってから、治すのはほんとに大変。
排便のリズムは小さいうちにできたら治したい。
ちなみに孫っぴは、うんちするとき一瞬動きが止まる。
Posted by さかざきひろみ at 16時35分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
便秘の治療をして、ほかの色々な症状が軽快して、ほんとによかったです。素晴らしいですね。便がつまると、ほかのところの流れもうまくいかなくなるような気がします。
便秘の治療も、時間がかかり、とっても大変だと思います。よく頑張ったねってお子さん、そしてママも褒めてあげたいです。
先生が便秘は、「万病のもと」と以前、コメントされてて、その通りだと思いました。
子どもに原因不明の頭痛、腹痛があって、学校を休すんだり、遅刻したり、早退したりする日が多くありました。ストレスや疲れなどからくるものだと思い悩んだりしました。
まさか、便秘が原因で頭痛、腹痛が起こると思いませんでした。
最近、子どもが便秘の治療を始めてから嬉しい事がありました。
お薬を毎日飲み続けて、お通じがよくなってから、頭痛や腹痛がなくなり、毎日、学校を休まず、早退したり遅刻する事がなく過ごせるようになりました。