さかざKIDSブログ

2021年05月29日(土)

外来では [クリニック情報]

発熱のお子さんが多い。
待合室に誰もいない〜。
だけど、みんな隔離室。そんなこともしばしばある。

 1歳の男の子
咳鼻水が2−3日前から、昨日から高熱、咳がとってもひどくて夜間つらそう。鼻水があふれるようにでてくる。外来受診されて、聴診にて喘鳴あり。
この子はRSウイルス。
保育園でも大流行中とのこと。
めずらしいけど、RSウイルスで学級閉鎖の幼稚園もあり。
RSウイルスは風邪のウイルスだけど、問題になるのは1歳未満の赤ちゃん。呼吸が苦しくなるので要注意。

 3歳の女の子
2日前から、高熱。でも比較的元気で水分はちゃんととれている。のどを診察すると扁桃腺に白苔がついている。
この子はアデノウイルス扁桃炎。今のところ眼の症状はない。アデノウイルスの場合、熱は4−5日続くことが多い。
お熱が下がって、食欲が回復し元気になれば登園できる。

 10ヵ月の男の子。
突然39℃の発熱で来院。
熱が高いけれど、いつもどおり。ニコニコしている。
保育園にも行っていないし、兄弟もいない。両親もかぜをひいていない。この場合、突発性発疹が一番疑われる。
3日後に解熱して発疹がたくさんでて、突発性発疹と確定。

これ以外にも熱の原因は色々。
アデノやRSウイルス以外の発熱も多い。
ウイルス性胃腸炎、暑くなってきたので細菌性胃腸炎もある。

さらに毎年、暑くなると熱だけのかぜが増える。
小児科では発熱患者さんが多いが、周りに新型コロナウイルスのリンクがなければまず否定的。
行動範囲が狭い小学生以下のお子さんがどんどん新型コロナウイルスになって、大人にうつしているというような状況ではない。

お熱がでても、しっかり水分がとれて、夜も眠れる、ママがだっこすれば機嫌もそれほど悪くない。そんなときは様子をみることができる。逆にそうでない場合は早めの受診が必要になる。

4月から保育園に入園したお子さんたちは、まだまだいっぱいかぜをひく。病気をひとつ乗り切るごとに強くなる。

Posted by さかざきひろみ at 14時29分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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