さかざKIDSブログ

2023年11月16日(木)

偏食外来

外来小児科学会のオンデマンド。
色々興味ぶかい内容がたくさん。
「食べることを嫌がる乳幼児と養育者への支援 神話から科学的な対応へ」

神奈川県立こども医療センターで偏食外来を担当をされている大山 牧子先生のご講演。
「子どもの偏食外来」という本の著者でもある。
発売されてすぐに購入したのだが、この本もとても面白い。

画像(168x240)・拡大画像(450x640)

乳幼児(0-4歳)の摂食障害のスクリーニング方法は、次の6項目のうち2個以上チェックがあれば専門医受診を勧められている。

1)おなかを空いたことを知らせない。
2)十分量を飲んだり食べたりしない。
3)食べるのにかかる時間は、5分以内または30分以上。
4)食べたり飲んだりするのに、何か特別なこと(おもちゃ、テレビ、ビデオ、ユーチューブを見せる)をしている
5)お腹いっぱいだと知らせない。
6)お子さんの食事について心配がある。

食べるようにするにはどうしたらいいのか
1)大山先生は、食べることの強制をやめることが一番効果があると言われていた。たとえば、スプーンを見せたら顔を背ける場合はスプーンを一切やめるなど。食べるかどうかを皆で見ているのも強制になるらしい。
2)食事時間は、15−30分で。
45分を超えてしまうと、食べることに費やすエネルギーが食事のエネルギーを超えてしまう。
3)体格にあった椅子と食卓で。
  食べるという微細な運動のためには体幹の安定が必須。
  椅子の調整ができているかどうかが大切。
4)テレビやユーチューブを見せながら食べさせると、それがないと食べなくなり、食べる機能が発達しない。
5)空腹を感じるような生活リズムを整える。
 食事を決まった時間に。早起きして生活リズムを整える。
 眠りの儀式で眠るまでの一連の行動を決める。

これらのことは、
神奈川県立こども医療センター偏食外来パンフレットにとても詳しく掲載されている。
ぜひ多くのママたちに見てもらえたらと思う。

1歳で、固形食をほぼ食べていない場合は鉄を、
2歳以降で食べる品数が20品目以下は鉄、亜鉛、ビタミン A, B1, C, D, 欠乏を疑いチェックしたほうがよいとのこと。

Posted by さかざきひろみ at 17時43分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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