2023年11月19日(日)
日本小児アレルギー学会 in kyoto [学会]
きのうの土曜日はめちゃくちゃ寒い!
京都駅について、風の冷たさにびっくり。
会場は京都勧業館みやこめっせで平安神宮のすぐ近く。
ちょっと公民館ぽい。
会頭は京都の先生でなく、福井大学の先生。
福井県には、大きな会場はないのかも。
参加したのは、
食物蛋白誘発性胃腸炎のハンズオンセミナー
アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法
アトピー性皮膚炎の新しい外用剤について
アレルギー領域のバイオ製剤。など
このバイオ製剤は、新しいのがでたりで、ちょっと難しくて。
なかなか理解しにくかったけど、やっと少しわかった気がした。
小児気管支喘息ガイドライン2023年のセッションはハンズオンセミナーと重なって参加できなかった。
これは、オンデマンドで。
ガイドラインの本は11月に発売されて、後でアマゾンで買おうとおもったら、すでに品切れ。
現地で買っておけばよかった。
Rp+ 皮膚外用剤のトリセツは、アマゾンでOK。
アレルギー学会の本のコーナーに、これがあってちょっと嬉しかった。売れるのかな??
滞在は、ソラリア西鉄ホテル京都プレミア三条鴨川。
鴨川のすぐそば。
窓から鴨川が見えるところを選んだけど、ちょっと近すぎる。
でもすぐ鴨川にいけるのもいい。
パパが夕方に合流。一緒に北野天満宮へ。
まだ、紅葉は5分ぐらいかな。でも素敵。
走ったせいか、昼より寒くない。
Posted by さかざきひろみ at 19時06分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年11月18日(土)
品薄 [クリニック情報]
今週も溶連菌感染症がとっても多い。
あとは、ウイルス性胃腸炎が増えてきた。
インフルエンザは横ばいかやや下火。
久しぶりに新型コロナはゼロ。
そんな中、溶連菌感染症に有効なペニシリン系の抗生剤が品薄。粉薬が厳しいらしく、錠剤はたくさんあるとのこと。
20kg以上で錠剤がのめる場合は錠剤で。
無理な場合は、薬局にお願いして錠剤をつぶしてもらって処方している。
第3世代セフェム系(メイアクト、セフゾン、フロモックスなど)は、在庫は十分らしいが、溶連菌で10日間も飲むので、できれば使用したくない。
これは、消化管での吸収が20%前後と極めて悪く、ほとんど効かない。しかも、耐性菌を生み出しやすく、抗生剤としての効果はほとんど疑問視されている。
また、メイアクトやフロモックスは低血糖を誘発することもあるので、要注意。
私が抗生剤を使うのは、溶連菌ととびひ。
他には、血液検査をして、白血球と炎症反応が高いとき。
とびひには、第1世代のセフェム系(ケフラールなど)。
これも一時品薄で、どうしようかと思ったが、回復したのでほんとによかった。
関東の方は、ペニシリン系の抗生剤がもっと厳しいらしい。
ほかにも、タミフルドライシロップもないとのこと。
インフルエンザのキットも手に入らない。
やはり、人も多いし、クリニックも多いからあっという間になくなるのかな。
さらに、喘息のお子さんが吸入に使うインタールが出荷停止。
自宅で吸入しているお子さん達もいるので、在庫がゼロになったらどうしようかと思案中。
風邪の漢方薬も品薄。
ただ、当院の門前薬局はもともとたくさん処方していたので、何とか入荷はある。
一時、鼻つまりに有効な葛根湯加川芎辛夷の錠剤が品薄でとても困った。これを愛用しているお子さんが多い。
今は、1週間ぐらいずつなら何とか処方できている。
以前は、ワクチンが品薄になったこともある。
必要なものがないというのは、ほんとに悩ましい。
Posted by さかざきひろみ at 20時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年11月16日(木)
偏食外来
外来小児科学会のオンデマンド。
色々興味ぶかい内容がたくさん。
「食べることを嫌がる乳幼児と養育者への支援 神話から科学的な対応へ」
神奈川県立こども医療センターで偏食外来を担当をされている大山 牧子先生のご講演。
「子どもの偏食外来」という本の著者でもある。
発売されてすぐに購入したのだが、この本もとても面白い。
乳幼児(0-4歳)の摂食障害のスクリーニング方法は、次の6項目のうち2個以上チェックがあれば専門医受診を勧められている。
1)おなかを空いたことを知らせない。
2)十分量を飲んだり食べたりしない。
3)食べるのにかかる時間は、5分以内または30分以上。
4)食べたり飲んだりするのに、何か特別なこと(おもちゃ、テレビ、ビデオ、ユーチューブを見せる)をしている
5)お腹いっぱいだと知らせない。
6)お子さんの食事について心配がある。
食べるようにするにはどうしたらいいのか
1)大山先生は、食べることの強制をやめることが一番効果があると言われていた。たとえば、スプーンを見せたら顔を背ける場合はスプーンを一切やめるなど。食べるかどうかを皆で見ているのも強制になるらしい。
2)食事時間は、15−30分で。
45分を超えてしまうと、食べることに費やすエネルギーが食事のエネルギーを超えてしまう。
3)体格にあった椅子と食卓で。
食べるという微細な運動のためには体幹の安定が必須。
椅子の調整ができているかどうかが大切。
4)テレビやユーチューブを見せながら食べさせると、それがないと食べなくなり、食べる機能が発達しない。
5)空腹を感じるような生活リズムを整える。
食事を決まった時間に。早起きして生活リズムを整える。
眠りの儀式で眠るまでの一連の行動を決める。
これらのことは、
神奈川県立こども医療センター偏食外来パンフレットにとても詳しく掲載されている。
ぜひ多くのママたちに見てもらえたらと思う。
1歳で、固形食をほぼ食べていない場合は鉄を、
2歳以降で食べる品数が20品目以下は鉄、亜鉛、ビタミン A, B1, C, D, 欠乏を疑いチェックしたほうがよいとのこと。
Posted by さかざきひろみ at 17時43分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
【 過去の記事へ 】