2021年07月13日(火)

乗り物酔い その2 [漢方薬]

先日、乗り物酔いにP五苓散が有効という記事をアップしたところ、多くの方から乗り物酔いに効く漢方をくださいと言われた。

乗り物酔いで困っているお子さんは多い。
私も小さいときから、いつもバスとかあかんかった。
一番前に座らされて、でも必ず嘔吐。
ほんまにしんどかった。
乗り物酔いを飲んだら眠くて眠くて、その後ふらふらしてしまう。小さいとき、家族で遊園地にでかけたのに、私があまりに酔って嘔吐するので引き返したという悲しい記憶もある。

大人になってもずっと乗り物酔い。
10年前五苓散を知って救われた。
それでも、新幹線はあかん。
車内で、パソコンをすると大変なことになる。

ある先生が、「㊴苓桂朮甘湯も一緒に飲んだらいいよ。
しかも1包でなく、最初から2包ずつ」
それでなんとか大丈夫だが、やっぱりパソコンすると酔ってしまう。別の先生から、九味檳榔湯 (くみびんろうとう)試してみたらとも言われた。これは、まだ飲んだことがない。

でも先日の懇話会終了後のタクシー。
運転があらく、気持ち悪くなったので、手持ちの漢方をとりだそうとしたら、
何と、漢方ポーチに入ってない......。
茶色を見つけてこれやと思ったら127麻黄附子細辛湯。
ピンク色を見つけたけど、89治打撲一方。
わらをつかむ思いで探しけど、ない......。
梅雨時でよく、P五苓散や㊴苓桂朮甘湯を飲んでいて、補給するのを忘れていた。
タクシーに乗る前は、とってもお腹が空いていたのに....。
ひどい車酔いで、自宅に帰ってからも撃沈。

調子が悪くなる前に早めに漢方。
漢方ポーチの補給は忘れずに.....。

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Posted by さかざきひろみ at 18時56分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年07月11日(日)

腸内細菌叢の不思議 [漢方薬]

先週の懇話会での内藤裕二先生のお話し。
とても興味深かった。

実は2年前の福岡での日本外来小児科学会で内藤先生のご講演を聞いて、
「これだ!懇話会での特別講演にぜひ」と思った。
講演終了後、ダッシュで先生のところに駆けつけ、
「先生、7月5日暇ですか?」と失礼にもナンパ?いや直談判。
「だれ??」と思われたに違いないのに、内藤先生は快く引き受けて下さった。
ほんとにありがとうございます。

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今年4月に発売された、
「すべての臨床医が知っておきたい腸内細菌叢」に腸内細菌叢についてほとんどすべてのことが記載されている。
なんとアマゾンベストセラー1位。
ちょっと内容が難しいところも多いが、わからないことを調べるのにもとってもよい。
この本には、
肉体的にも精神的にも、社会的にもすべてが満たされた状態であるwellbeing達成には、腸内細菌叢がとても大切とも書かれている。

「漢方薬からみた粘膜バリア機能とマイクロバイオーム」のご講演では、腸内細菌叢のこと、COVID19、ワクチンのことも話されたが、今回は他の学会と違って漢方薬のとの関連を話された。

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@同じ漢方薬でも個々で効果が異なる
 人によって、腸内環境が違う。良い環境のひとは漢方薬が効きやすいが、悪いと漢方薬も効きにくい可能性がある。
A同じ人でも漢方薬が効くときと効かないときがある。
 食事が変わると、個人の腸内細菌叢は簡単に変化する。
高脂肪食の多い時は漢方薬が効きにくく、食物繊維が多いと効きやすいかもしれない。漢方薬を効かせるには養生が大切という意見ととても合っている。
B漢方薬を長期に飲んでいると腸内細菌叢が変化し効きやすくなることがある。
 漢方薬はその代謝に関わる腸内細菌を誘導する可能性がある。

漢方は、胃腸機能をとても大切にしている。昔の人は腸内細菌叢がとても大切ということを知っていたかのようだ。

ひとつ面白かったのは、62防風通聖散。
OTCの名前はナイシトールで有名。

高脂肪食、砂糖は腸内細菌叢を破壊する。
腸内細菌叢が悪いと太りやすい。また糖尿病にもなりやすい。
腸内細菌のアッカーマンシア・ムチニシアは痩せ菌と言われている。この菌を肥満の人に3ヵ月飲んでもらったところ、体重が2.3kg減少し、しかも脂肪肝が改善。
なんと防風通聖散は、このアッカーマンシア・ムチニシアを増やすらしい。もちろん、防風通聖散だけではやせない。食事、睡眠、運動も大切。
そういえば、腸内細菌叢を見ただけで、その人が太っているかやせているか分かるってめぐ先生が言ってたなあ。

また「小児期、あるいはそれ以降においても健全な腸内細菌を育むために必要なことはありますか?」という質問には、
 「3歳までの環境を考えることが重要と考えます。田舎が一番、抗生物質は最小限、食物繊維摂取、砂糖を控える、塩分を控える、動物性脂肪を控えるではないでしょうか?」
これも素晴らしい〜。
乳幼児期に良い腸内フローラを確立することが、これからの人生の中でとても大切。甘いジュースやお菓子、塩分の多いスナック菓子やラーメン、高脂肪食のマクドなどは良い腸内細菌叢の大敵だと思う。

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あと、7/15と7/22にNHKで「ダブルゆうじ」で織田裕二さんとで、「ヒューミニエンス 40億年のたくらみ」と言う番組で腸内細菌のお話しをされるらしい。
とても面白そうなので、皆様ぜひご覧ください。
詳しくはこちら。

Posted by さかざきひろみ at 11時39分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年07月10日(土)

土曜日午後は

大阪小児科医会の「夏場における小児皮膚疾患セミナー」
ハイブリッド配信だけど、座長なので現地へ。
久しぶりに、大阪小児科医会の先生方にお会いした。
たしか昨年の2月以来かも。

場所は帝国ホテル。ここも久しぶり。
やっぱり素敵。

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最初は、
「小児科医が知っておくべき夏場の紫外線対策とスキンケア」
紫外線には、デメリットとメリットもある。
デメリットとしては、皮膚障害、光老化、皮膚がん、免疫抑制など。メリットとしては、ビタミンD合成、ストレス発散。
紫外線のことをよく知って、適度の日光浴がよい。
夏場の炎天下は要注意で、ビタミンDを意識した食切活。その上で、適正な日焼け止めを使うことが大切。
さらに、夏場のスキンケアとしては、日焼け止めの適正使用と日焼けしたあとの保湿がとっても大切。

特別講演Uは
「小児皮膚感染症アップデイト〜伝染性膿痂疹を中心に〜」
適切な伝染性膿痂疹の治療方法を詳しく説明して頂いた。
患児の手掌大以下の大きさのものは抗菌剤は不要で、局所の適切な軟膏処置
手掌大以上のものについては、皮膚培養を施行して適切な抗菌剤投与。軟膏としては6月に発売されたゼビアックスクリームの有効性をお話しされた。
その後、深部皮膚感染症である、せつ/せつ腫症のお話し。
多剤耐性のMRSAや、さらにPVL産生のMRSAが増えていてとてもやっかいと言われていた。

終了後に、帝国ホテルプラザへ寄り道。
素敵なアンティーク家具のお店があった。
こんな空間にとても惹かれる。

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素敵なチェアや可愛い食器がいっぱいあったが、お値段にびっくり。
さすがの私も諦めて、クッションとティーマットを購入

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ティーマット


さらに、イアリングやバッグも見つけた。
ホテルのショップは、いつも掘り出し物が見つかる〜。

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実は、来週も座長で梅田へ。
また、何かふらふら立ち寄ってしまいそう。

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7月は3週連続座長。
コロナ渦で外出しなかったので、今まで、寂しいことに何を着て行こうと迷うこともなかった。
このスーツは実は3.4年前に購入して一度も着ていなかった。
やっとお披露目。

来週は何を着て行こうか?悩むのも楽しい。

Posted by さかざきひろみ at 19時14分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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