2021年07月20日(火)

すでに真夏

猛暑であちこちで熱中症アラート。
来院されるママもお子さんも汗だくでとても大変そう。

外来では、
「暑くなってきたので、いつものください」という方がふえた。
いつもの、というのは熱中症予防の漢方薬。
P五苓散㉞白虎加人参湯がメイン。
あと、夏バテで困るという方には、136清暑益気湯
これは、とても苦いのでどちらかというと大人の方ばかり。
五苓散は乗り物酔いにも熱中症予防にも有効。
学校まで遠く、行くだけで汗だくになるお子さんは、朝に五苓散を1包。運動クラブ前に、五苓散と白虎加人参湯。

私は、最寄り駅まで毎日片道1km。
さらに主人は、+1.5km。合わせて毎日5kmも歩いている。
さすがに今日は朝でも暑い。
予防に五苓散を1服。こんなときの五苓散はとっても美味しい。

五苓散は熱中症による水分の循環不全をコントロールしてくれる。さらに、脳浮腫を軽減する作用もある。
もちろん熱中症予防には水分補給が必要だが、五苓散は、飲んだ水分をバランスよく身体に循環させてくれる。

白虎加人参湯は、石膏という生薬を含んでいる。
これは、熱を冷ます作用がある。体の芯に熱をもって、しかも口渇がひどいような場合に有効。
潤す生薬も入っているので、身体を潤しながら冷やすイメージ。運動するときは、ペットボトルに、五苓散と白虎加人参湯を溶かしてのむといい感じ。

もちろん、漢方薬よりも熱中症は予防が一番。

@定期的な水分補給
A適度な塩分補給
B長時間の炎天下での活動をさける
C日陰や帽子の利用
D涼しい服装
E体調管理 睡眠不足や栄養不足は要注意
上記に+漢方薬!

まだ7月なのに、いったい8月はどうなるのだろう??
特に、小さいお子さんと高齢者は要注意。

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Posted by さかざきひろみ at 16時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年07月18日(日)

外来状況 [クリニック情報]

暑かったり、ゲリラ豪雨や雷など、天候の変化がすごい。
身体の不調で、水のバランスを崩しやすい人が多い。

感染症では、RSウイルスはやっと下火かな。
でも、いったい、いつまで続くのだろう。

昨年感染対策で、あまりお子さんが感染症にかからなかったから、一気に増えたと言う意見もある。大変だけど、少しずつ感染症にかかって免疫を強くするというのも必要かもしれない。

さらに、ウイルス性胃腸炎のほかに、細菌性胃腸炎も増えている。頻回の下痢や血便。便の色も汚い深緑。

焼きとりが原因として多いように思う。
焼きとりの中まで、完全に火を通したら、固くなるはず。そもそも小さいお子さんが焼きとり屋さんや焼肉屋さんに行くのが少し不思議に思う。
時代が違うのかなあ。

とにかく食中毒は予防が一番。
予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」。
調理の前には必ず手を洗い、
手指や調理器具を清潔に保ち、
食材は新鮮なものを選びよく加熱すること。
調理後食べるまでに長い時間をおかないこと。
食品どうしで汚染をしないよう、調理器具の使い方にも注意。

そして、生卵、ユッケ、肉のたたき、鳥刺しなどの生ものはお子さんに食べさせない。できれば、大人の方も。
これから暑い日が続くので十分に注意が必要。

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Posted by さかざきひろみ at 17時07分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年07月17日(土)

第2回漢方女子会 [漢方薬]

ハイブリッド開催での女性の先生限定講演会。

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「漢方薬の品質と安全性〜女医、上海に渡る〜」
中山麻理先生は実際に、上海で中医学を学ばれている。
現在、梅田の藤林クリニックで、多くの患者さんをみておられる。てっきり煎じ薬でと思っていたのだが、エキス剤の品質がとてもよいので、自信をもってエキス剤で治療されているとのこと。HPには「仕事をがんばる女性が、ほっと一息つける医院。つらいときは、漢方内科医に甘えてください。」とある。
30分で短いご講演だったが、もっともっと上海での話や実際の症例の漢方薬のお話しを聞きたかったなあ。

「皮膚科、ニキビ治療における漢方薬の使い方」
かくた皮膚科クリニックの角田美英先生で、ニキビ治療に対する思いがとてもあつい〜。
@西洋医学
A生活習慣の改善
B漢方薬の3本だて。
だめなときは美容皮膚科の治療も駆使してニキビに対応されている。
ちゃんと治るのには、やはり1年半ぐらいかかるそう。

角田先生の私案だが、漢方薬の使い分けの基本治療として、
18歳以上(主に女性)➡125桂枝茯苓丸加ヨクイニン+㊿荊芥連翹湯
荊芥連翹湯が苦くて飲めない場合➡125桂枝茯苓丸加ヨクイニン
中高生男女➡58清上防風湯
その他(18歳以上の男性・上記以外)➡E十味排毒湯

勿論これ以外にも122拝膿散乃湯 N黄連解毒湯など色々治療法がある。その人の体質によって薬は変わる。
以前、松田邦夫先生は、赤ニキビ➡58清上防風湯、青ニキビ➡㉕桂枝茯苓丸 白ニキビ➡㉓当帰芍薬散と話されていた。

ニキビに対する漢方薬はほんとにたくさんある。
だけど、どれもとっても苦い〜。なかなか飲めないのよね。
あと、西洋薬治療もきっちりしたほうがよい。
内服の抗生剤も急性期は3ヵ月もされるそう。
軟膏治療としては、 
急性期の最初の3ヵ月は、デュアック配合ゲル
維持期には、肌が強い場合はエピデュオゲル 敏感肌の場合はべピオ
背中のニキビはべピオ
ニキビ瘢痕が目立つときはエピデュオゲルがよいそう。

そして一番大切なのは生活習慣の改善。
甘いもの、脂っこいものの過剰摂取はさける。
高GI食はニキビを悪化させる。あと牛乳の過剰摂取もよくないそう。当然ながら、野菜を多く摂取する。
さらに、便秘は絶対治したほうがよいとのこと。
角田先生はお話しされなかったけど、お肌には睡眠も大切かな。
長期間の治療が大切なので、途中でやめないで、根気よく通院することも重要と話されていた。

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終わったあとも、しばらく4人(婦人科、皮膚科、内科、小児科)で漢方&ニキビトーク。
これが一番楽しい〜。
角田先生、ほんまにすごい。
目力素敵。
「にきびは治してあげから、私についてきて」という思いがひしひし伝わった。


女子会ならではの、スイーツも。
南堀江のオーディネールと言うお店のケーキ。私は桃のショートケーキを選んだのだが、とっても美味しくてびっくり。

最後に、日生病院の中長先生にもお会いできた。
いっつもとてもお世話になっている。また今後とも宜しくお願い致します!

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Posted by さかざきひろみ at 20時53分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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