2021年07月31日(土)
声が...... [漢方薬]
先日木曜日は、WEBセミナー。
「こどもの心をいやす漢方」
いつものようにお家から配信。
何だか、咽の調子もよく絶好調。
(講演前に㉙麦門冬湯と109小柴胡湯加桔梗石膏を内服)
ちょうど後半あと10分のところで、なぜかたくさん手が上がっいる。ズームウェビナーでは、視聴者の方が手を上げているサインがわかる。「質問もいっぱいしてくださっている。よかった」と思いつつ、調子に乗って話し続けていた。
しかし、実は最後の10分、音声トラブルで全く音がでてなかった。むこうから声がけされていたようだが、声も聞こえなかった。
そばに置いていた、ライン電話でやっと気づいた。
呼びかけにも気づかず、ニコニコしながら、声なしの講演はほんとにまぬけにしか見えない。
恥ずかしすぎる〜。
その日は、たくさんの方に聴いて頂いていたので、いつもしないヘッドセットをつけていた。
どうもその不具合のよう。
ヘッドセットをとったら、声がでた。むこうの声も聞こえた。
そこで、声のでなかった最後の10分をもう一度話させて頂いた。
もし私が、オーディエンスだったら、きっと聞こえなくなった時点で、怒って退出したに違いない。
今回200人もの先生方に参加して頂いて、音声が途切れてもなんと150人の方が、最後まで聴いて下さった。
そして、嬉しいほどたくさんのご質問も頂いた。
時間内でお答えできなかった分は、ひとりひとりお返事させて頂いた。
皆様、ほんとほんとに申し訳ございませんでした。
まさに穴があったら入りたいです。
そして、参加して頂いてありがとうございます。
ちなみに、ヘッドセット、今は全く普通にできる。
40分超えたら、機能停止するって、どうゆうこと??
Posted by さかざきひろみ at 06時03分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2021年07月29日(木)
いつもの [クリニック情報]
先日から、「鼻血のいつものやつしてください」
「鼻血の例のあれしてください」などといって来院されるお子さんが続いた。
なんのこっちゃと思われる方も多いと思うが、実はこれは「刺絡」といって、経絡の一番末梢のツボに針を刺して血液を少し絞り出す方法。
しょっちゅう鼻血を出すお子さんは結構多い。
そんな場合、もちろん西洋医学的な疾患が隠れていないか鑑別が必要。
しかし、血液の病気があれば、鼻血以外にも、手足に出血斑がでたりする。
また、ちゃんと止血しても鼻血がなかなかとまらない。
血液検査を必要とする場合もあるが、正常な場合は様子をみることになる。
漢方薬には、N黄連解毒湯、113三黄瀉心湯などもあるが、とっても苦い、また錠剤もあるがちょっと大きくて飲みにくい。
そんなときに少商の刺絡の出番。
少商というのは、手の太陰肺経の一番末梢のツボで、親指の爪床の外側にある。
針で刺すというとお子さんが怖がるので、微量採血用穿刺針を使用。
これは、針が見えないので、「鼻血のでない魔法のスタンプ」というとお子さんたちは手をだしてくれる。
そして、不思議なことに翌日から鼻血がピタッと止まってしまう。
少商のツボから数滴、血液をしぼりだすだけ。
実はこれにも根拠があった。
以前、学会で発表したときに、鍼灸の真理先生に色々教えてもらった。
そのスライドはこの二つ。
鼻血はのぼせだけでなく疲れもあるからでる。
少商の刺絡によって、肺経の経絡の流れがよくなり、のぼせもとれて、元気になる。
江戸時代後期 の三輪東朔先生は、 刺絡聞見録 の中で「実に奇なり、妙なるは刺絡の術なり。自ら施し、自ら驚き、神の如しとす。」 と記載している。
刺絡の翌日から鼻血が全くでなくなる。
ほんとに不思議で、まさに神の如し〜。
Posted by さかざきひろみ at 17時51分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2021年07月27日(火)
1円玉ぬれぎぬ事件
ある日のこと。
娘から「1円玉飲んだかも」とライン。
何でも、娘が夕食の準備をしているとき、
孫っぴがとても静かにしていた。
実は、娘のリュックのファスナーを開けて、さらにお財布を取り出し、そのファスナーも開けていたのだ。
気づいたときは、孫っぴのまわりに小銭が転がっていて、彼は1円玉を持っていた。
娘は慌てて、孫っぴの口の中に小銭が入っていないか指をつっこんだらしい。そして、孫っぴはめちゃくちゃ怒られたとのこと。娘が1円玉を見せて、これ飲んだ??と聞いても、泣くばかり。
翌日うちに来たので、私が1円玉を見せて「これ飲んだの?」と聞くと、いちもくさんで逃げて行った。あんなに大好きだった、私のピンクのキラキラお財布を見せただけで「いやー」と逃げてしまう。
娘に怒られたのがものすごく怖かったに違いない。
1円玉は幽門部を通るので、飲んだとしてもいずれ排便される。
様子みてていいよと私は言ったのだが、
娘は、とにかく飲んだかどうか確認したいとのこと。
胃内にとどまって、2週間後全身麻酔で内視鏡的に摘出した例もあるから レントゲンをとりたいと。それなら1週間便をつついて、なかったらレントゲンとったらとアドバイスをしてみたのだが。便から1円玉を探すという行為が、結構大変。
そして、1円玉誤飲疑惑から、3日後に娘の病院でレントゲン。
結局1円玉は飲んでいなかった。
レントゲン撮影の際、スボンをおろされたら泣いたらしい。だけど、暴れずじっと我慢してたらしい。
実は彼は、お魚の骨もだす。
食事も必ずよく噛んで食べている。
そんな子が1円玉を飲むはずはない。
可哀そうに濡れぎぬをきせられた孫っぴ。
今もお財布をみせただけで、倒れて目をつぶる。
Posted by さかざきひろみ at 19時07分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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