2021年07月17日(土)
第2回漢方女子会 [漢方薬]
ハイブリッド開催での女性の先生限定講演会。
「漢方薬の品質と安全性〜女医、上海に渡る〜」
中山麻理先生は実際に、上海で中医学を学ばれている。
現在、梅田の藤林クリニックで、多くの患者さんをみておられる。てっきり煎じ薬でと思っていたのだが、エキス剤の品質がとてもよいので、自信をもってエキス剤で治療されているとのこと。HPには「仕事をがんばる女性が、ほっと一息つける医院。つらいときは、漢方内科医に甘えてください。」とある。
30分で短いご講演だったが、もっともっと上海での話や実際の症例の漢方薬のお話しを聞きたかったなあ。
「皮膚科、ニキビ治療における漢方薬の使い方」
かくた皮膚科クリニックの角田美英先生で、ニキビ治療に対する思いがとてもあつい〜。
@西洋医学
A生活習慣の改善
B漢方薬の3本だて。
だめなときは美容皮膚科の治療も駆使してニキビに対応されている。
ちゃんと治るのには、やはり1年半ぐらいかかるそう。
角田先生の私案だが、漢方薬の使い分けの基本治療として、
18歳以上(主に女性)➡125桂枝茯苓丸加ヨクイニン+㊿荊芥連翹湯
荊芥連翹湯が苦くて飲めない場合➡125桂枝茯苓丸加ヨクイニン
中高生男女➡58清上防風湯
その他(18歳以上の男性・上記以外)➡E十味排毒湯
勿論これ以外にも122拝膿散乃湯 N黄連解毒湯など色々治療法がある。その人の体質によって薬は変わる。
以前、松田邦夫先生は、赤ニキビ➡58清上防風湯、青ニキビ➡㉕桂枝茯苓丸 白ニキビ➡㉓当帰芍薬散と話されていた。
ニキビに対する漢方薬はほんとにたくさんある。
だけど、どれもとっても苦い〜。なかなか飲めないのよね。
あと、西洋薬治療もきっちりしたほうがよい。
内服の抗生剤も急性期は3ヵ月もされるそう。
軟膏治療としては、
急性期の最初の3ヵ月は、デュアック配合ゲル
維持期には、肌が強い場合はエピデュオゲル 敏感肌の場合はべピオ
背中のニキビはべピオ
ニキビ瘢痕が目立つときはエピデュオゲルがよいそう。
そして一番大切なのは生活習慣の改善。
甘いもの、脂っこいものの過剰摂取はさける。
高GI食はニキビを悪化させる。あと牛乳の過剰摂取もよくないそう。当然ながら、野菜を多く摂取する。
さらに、便秘は絶対治したほうがよいとのこと。
角田先生はお話しされなかったけど、お肌には睡眠も大切かな。
長期間の治療が大切なので、途中でやめないで、根気よく通院することも重要と話されていた。
終わったあとも、しばらく4人(婦人科、皮膚科、内科、小児科)で漢方&ニキビトーク。
これが一番楽しい〜。
角田先生、ほんまにすごい。
目力素敵。
「にきびは治してあげから、私についてきて」という思いがひしひし伝わった。
女子会ならではの、スイーツも。
南堀江のオーディネールと言うお店のケーキ。私は桃のショートケーキを選んだのだが、とっても美味しくてびっくり。
最後に、日生病院の中長先生にもお会いできた。
いっつもとてもお世話になっている。また今後とも宜しくお願い致します!
Posted by さかざきひろみ at 20時53分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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