さかざKIDSブログ

2021年09月12日(日)

疲れた子どもには [漢方薬]

何といっても99小建中湯。
中というのは、東洋医学では胃腸機能のこと。
この薬は、胃腸機能を建てなおすという意味がある。
消化管を丈夫にすれば、すべてがうまくいくということを昔の人は知っていた。
この薬は、身体が疲れたときだけでなく心が疲れたときにも有効。

画像(320x210)・拡大画像(640x420)

構成生薬は6つ。

桂皮はシナモン。身体を温めて気のめぐりをよくする。
芍薬は、鎮痙鎮痛作用があり緊張緩和。
大棗(なつめ)、生姜(しょうが)、甘草で胃腸機能改善作用。
膠飴はオリゴ糖でプレバイオティクスとして作用。
  また滋養作用、潤す作用がある。

これらの組合わせで、胃腸が丈夫になり元気になり風邪もひきにくくなる。さらに緊張が緩和し、情緒安定作用もある。
まさに、身体も心も元気にしてくれる素晴らしい薬。
小児の聖薬とも言われ小児科領域で一番処方されているのではないだろうか。

疲れたお子さん、虚弱なお子さんにはぜひお勧め。

小建中湯が効きそうなお子さんは
1)食が細くやせている
2)何となく顔色が悪い
3)腹痛をよく訴える
4)便秘がち、または下痢しやすい
5)睫毛が長い、目の下にくま
6)地図状舌
7)汗をかきやすい
8)頻尿傾向
9)腹部はうすく柔らかい。
 腹直筋がピーンとはっている(2本棒)

これも1800年前からある薬。
1800年間もの間、たくさんの子どもを元気にしてきた。
そして、現代でも多くのお子さんの強い味方になっている。

Posted by さかざきひろみ at 19時48分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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