2022年02月10日(木)
急上昇中 [漢方薬]
最近、処方する機会がとても増えている。
それは、109小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)。
オミクロン株は、とてものどが痛くなるのが特徴。
あるお子さんは、溶連菌のときと同じぐらい痛いと言っていた。でも、私がライトで見える範囲ののどはそれほど真っ赤ではない。
ファイバーをした耳鼻科の先生によると、そのさらに奥のほうの炎症がとても強いとのこと。そういえば、のどの奥にヘルパンギーナのような水疱ができていたお子さんがいた。
咽の炎症をとるのは、西洋薬では鎮痛剤。
しかし、漢方薬では109小柴胡湯加桔梗石膏がとても有効。
単なる症状を緩和するだけでなく、身体の免疫をアップしウイルスに対する抗炎症作用が強い。
この薬は、1,800年前に中国で作られたH小柴胡湯という処方に桔梗と石膏を加えたもの。江戸時代に日本に医師により作られた日本人向けのお薬。
そんな昔の処方が、今とても役だっているし、私も予防としてしょっちゅう飲んでいる。
柴胡(さいこ)と黄芩(おうごん)は抗炎症作用が強い。
半夏(はんげ)は、気のめぐりをよくして吐き気をとめる。咳にもよい。
人参(にんじん)と大棗(たいそう)と生姜(しょうきょう)は胃腸機能を改善する。
桔梗(ききょう)はのどの痛みを緩和し排膿作用。
石膏(せっこう)も抗炎症作用が強く、また潤す作用。
これらがうまく調和されている、とても素晴らしい処方。
私は、粉をそのままバリバリ食べる。
飲みにくい場合はミロやココアだと漢方の味がわからなくなる。1日分作っておいて、2-3回にわけて飲む。
さらに凍らせると、とっても美味しい。
チョコアイスの出来上がり。
@まず1包を少量の水にいれて電子レンジで20秒。
Aミロ大さじ1と豆乳を100mlぐらい入れてよく混ぜる。
これだけでも美味しくのめる。
B型に入れて凍らせる。
乳アレルギーがある場合は、リンゴジュースでもOK。
ブドウジュースやカルピスでも。
アイスに混ぜてもOK。
Posted by さかざきひろみ at 20時31分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
109番、飲めてよかったです。
さらにのどの痛みも落ち着いてほんとによかった。
くず湯で漢方薬を飲んだことはないのですが、私も試してみます。コメントありがとうございました。
先日、先生にお世話になりました。
かなりお久しぶりの診察でしたが快く診察してくださり、また当時の子供の情報も残していただいていて感動しました。
109番、子供はココアで飲みやすかったようで、嫌がらずまた喉の痛みもすぐ落ち着きました。
私も飲みましたが、くず湯に溶かすと飲みやすかったです。
本当にありがとうございました!もう小さな子供ではありませんが、また何かあればよろしくお願いします。